posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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「急にそんなこと言われても、困るほっちゃ!」
そう言い放って、ボクは真っ赤になって俯いた。
…
……
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地元の言葉をあまり使わないでいたから忘れていることもあって、
口に出すのに、少し抵抗を感じ、違和感を抱いた。
フルるんは、「かわいい」って言ってくれたけれど。
ボクにとって、方言で話すということは、
なんだか自分の心の中を陽の元へ、すべて曝け出すような、
純粋で無垢な、幼少の自分で話すような、
すごく、気恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまうことだった。
とにかく、落ち着かない。
なんで、こうなっちまったんだろう?
幼い頃は、がっつり方言で話していたような気がするのに。
その理由を、布団に入って考えてみたけれど、
どれも霞がかかったように、記憶は朧で。
でも、方言ってかわいいって、
ボクみたいのが、そんなの。
うーん、うーん…
(考え疲れて、そのまま眠ってしまったようだ。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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DestinySagaの今回のイベントに隠された陰謀は、
銀誓館学園の勝利で、潰された。
かに思われたのだが今回は、なんと応急処置的なもの。
根本的解決には、未だ至っていないらしいのだ。
そのクエストは、生還率ゼロ。
それでも、やらなくてはいけない。
さらにレベルを上げて、少しでも確率を上げるため、
昼夜を徹してゲームを続けろというのだ。
授業は欠席、もしくは偽身符に受けさせれば良いとまで…!
…ガッコが、そういう教育方針でいいんすかね?
でもなぁ、このゲーム。
あんまり、面白くなかったし。
それって、苦行以外の何物でもないよな!?
posted by 渡月・トワヤ
at 15:35:05 │
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新調したばかりのトートバッグを手に、街へ出かける土曜日の午後。
ゲームのレベルアップもしなくちゃだけど、
とりあえず、こっちのが優先!
=========
昨日、フルるんが部屋に遊びに来てくれたのは良いが、
普段使いのマグカップでコーヒーをサーブするという失態をやらかしたボク。
いくら友だち相手とはいえ、お客さんに対して、アレはちょっといただけない。
気にしない人はそんなこと気にも留めないんだろうけど…
どうせなら、綺麗なカップで飲む方が気分がいいし。
まぁ、自己満足だな。
まだ、ちょっと歩き慣れない鎌倉の街。
ネットで下調べをした、とある駅に程近いショッピングモールへと足を運ぶ。
さすがに土曜日なだけはある。
人出も多く、賑やかなざわめきは途切れることがない。
ボクは一人だということもあって軽やかに人の波を掻き分け、目に付いた店に次から次へと飛び込んでいく。
そのうちのひとつ。
女の子らしい可愛い雑貨が並ぶ店を発見!
店内の装飾が、ちょっとピンク率多そうで、少し迷ったけれど。
まぁ、負けてはいられないのだ!
店内へと足を踏み入れると、ポップな音楽に混じって、
友だち同士で買い物に来ている女の子の楽しげな会話も耳に飛び込んでくる。
ボクはそういう人たちを遠巻きに眺め、
自分にはこんな経験ほとんどないなぁ、と妙な感慨を覚えた。
まぁ、その分、何にも縛られず自由に歩きまわるスタイルを確立できたワケなのだけれど。
ふと、ひとつの棚の前。
淡いライムグリーンのマグカップが目に留まった。
エンボスの模様がぐるりを取り囲み、シンプルで機能的ながらとてもおしゃれだ。
ボクは一目で、それを気に入った。
価格も女の子相手のお店ということで、思った以上にリーズナブル。
これは"買い"だろう!
その後も、ふらふらとモール内を歩き回り、CDショップへ辿り着いた。
欲しいCDが何枚かあって、まぁでも、お財布の中身と相談なワケだけれども…
とりあえず見るだけ、見るだけ…うん!
初めて来た店で勝手が飲み込めず、演歌のコーナーに迷い込んで慌てたりして。
なんとか、目当てのコーナーに行き着き、並んでるCDを物色している背後から
「あれー?トワヤさんだ…ですよね」
と、ボクの名前を呼ぶ声がした。
振り返ると、赤い髪──図書室で出会った彼──舞皇がそこに立っていて。
「おぅ。なんだ、まいおか。こんなトコで会うなんて奇遇だなぁ!」
にやっと笑って向き直った。
「何を探してるの…探してるんですか?」
一応彼は、ボクを目上として認識しているらしい。
丁寧に話すように心がけている様子がなんだか可愛くて、ボクはくすくす笑いを堪えられないワケだけれど。
そんなボクをみて、些か膨れる様もまた可愛らしい。
「いや、ちょっとね。欲しいCDがあるんだけど」
「え、誰の? …が欲しいんですか?」
やっぱり、慣れないらしくて、取って付けた感ありあり。
そんなの、気にしなくて良いのになぁ。
ボクはどうしても、ニヤニヤしてしまう頬を止められないのだった。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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夜、コンビニ前にて。
ぷらぷらと散歩(という名目の狩り)から帰ってくると、フルるんが立っていた。
彼女は帰ってきたボクに気づくとにっこり笑って手を振る。
ボクはそれに応えるように少し手を上げて彼女に駆け寄った。
==========
彼女はボクを訪ねて来たはいいけれど、ちょうど(狩りに出かけてて)留守だったので、どうしたものかとコンビニ前で思案していたところだったのだという。
彼女が諦めて帰ってしまう前に、ボクが戻ってきて良かった。
「ここじゃなんだし、ボクの部屋に来る?」
コンビニで菓子を買い、コインランドリーで終わった洗濯物を取り込んで、ボクの部屋へ。
コーヒーを淹れ、彼女にマグカップを手渡し、
「ごめんな、洒落たカップなんてないんで」
とバツが悪そうに笑うと、
彼女は「気にしないでください」と微笑んでくれる。
(明日、ちょっと良い食器でも買いに行くかなぁ…
そんなことをぼんやりと思う。
来週から彼女は修学旅行に出る。
行き先は沖縄だそうだ。
しかしその前に、この紫陽花会館への引越しという一大イベントも待っていて、慌しくなりそうだ。
「きっちり手伝うから、任せとけよ!」
にっかり笑って、力こぶを作ってみせる。
うふふっと彼女の笑顔が揺れた。
そういえば──
彼女は、料理が得意だって言ってたなぁ。
ボクはあることをひらめいた。
「なぁなぁ、お願いがあるんだけど」
「はい、なんでしょう?」
コーヒーを一口啜り、
「来週、フルるんが此処に越してきて、それからすぐに修学旅行だろ?
それで、帰ってきてからで良いんだけど」
視線を一度落とし、それから顔を上げて
「フルるん、料理が得意だって言ってたから。
もし良かったら、食事のお呼ばれっこしない?」
一人で食う食事も、なんか味気ないなぁと思い始めていたところだった。
彼女はその申し出に、わぁと手を叩き
「ぜひ、喜んで!」と乗り気になってくれた。
好き嫌いはあるかとか、どんなものが食べたいかとか、互いにリサーチ。
そこでもう一提案
「そうだ、第一回目のお呼ばれは、「それぞれの国のお袋の味」ってテーマでどう?」
すると彼女は
「わ、素敵です。お野菜たっぷりの煮ものなんて食べてみたいかも」
彼女はまだ、日本に来て1年目だし、
日本の味って、あまり馴染みがないかもしれないけれど、
きっと彼女なら、気に入ってくれるはず。
かたや、彼女の国のお袋の味ってどんなだろうなぁという、純粋な興味もあって。
「来週が楽しみだね!」
そう言って、二人でニコニコと笑い合った。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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梅雨入りしたってぇのに、
連日、ほとんど雨の降る気配がない。
そのくせ、湿度は高くって、空気が肌に纏わりついてくるよう。
ガッコでは、完全招待制のオンラインMMORPGが流行っている。
ボクも友だちから勧められて、登録をしてみた。
ボクが作ったキャラは、メイジ。いわゆる魔法使いってヤツだ。
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今回の仕事。
次の日曜日に迫ったこのゲームのイベントを、そこに隠されていた恐ろしい陰謀を阻止すること。
(ちょ!実質、1日しかないじゃんか!!!
ガッコのリサーチの遅れが災いして、強行軍も良いところだ。
しかも、サーバーの場所が判らず、物理攻撃もダメ。
コンピュータ内に潜入できるメガリスもないから、ハックも無理。
結局、ボクら能力者を一般プレイヤーとしてインさせ、数と勢いでゴリ押し…らしい。
裏に手をまわしたか、誰か一人が無事にアカウントを取得するやいなや、
生徒たちがそれこそ蜘蛛の巣状に、同級生や先輩などを次々に招待していって
ガッコの思惑通り、かなりの人数が登録したようだ。
潤沢な資金にモノを言わせて、レベルアップ用の課金アイテムも支給してもらえるらしいが。
そういうレベルの上げ方じゃ、操作方法覚えきれねーよ!?
魂吸われたら、どーしてくれようか?
ミイラ取りがミイラに…とか、なんとか…。
まぁ、ともかく。
ガッコ公認で、ゲームに現をぬかして良いってことだよなー!!
なんとか自分の力でレベルも上げたい。
んで、せめてウォーロックぐらいになれれば、操作を間違えることもない
…
……だろうと思う、あんまり自信はないけどな。