posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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たとえ、背を向けあっていたとしても
互いの存在を、確かに感じあえる場所がある。
それは、許容。
認めあっているからこそ、
此処に流れる沈黙は
苦痛ではなく、安寧なのだ。
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posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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地獄の3日間(!)を無事にやり過ごし、日常生活が戻ってきた。
昼食を軽く済ませて帰宅。
1階エントランスにある方の郵便受けを確認していると、ボクの名を呼ぶ声がした。
振り返ると、声の主はいつも1階事務所に詰めている警備のおじさんだった。
「あ、ただいまっス」
へこっと頭を下げ挨拶。
こういうのって、少々照れくさい。
「おかえりなさい」
おじさんは人の好い笑顔を浮かべて応えてくれた。
その手には段ボール箱。
「これ、預かっておいたよ」
受け取って、差出人を確認すると、母からだった。
そう、先日頼んだ干物たち!
「わぁ、おじさんありがとう!」
満面笑顔で礼を言うと、
ボクは段ボールを抱えて、自室に戻った。
夜。
段ボールを抱えて、訪ねた隣室。
いつもの光景。
いつもの生活がやっと戻ってきた。
posted by 渡月・トワヤ
at 06:00:00 │
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「うぉりゃぁぁぁぁ!」
布団を撥ねのけて飛び起きた。
「もう少しの辛抱じゃぁ!」
明けない夜はないように、もうすぐ、終わるはずだ。
なにより、こんなことで沈んでしまうほどボクは殊勝ではない。
もったいない、もったいない。
ボクの心は、ボクの大好きなものたちに使うためにこそ在るのだ。
ダイジョウブ、ボクは笑える。
posted by 渡月・トワヤ
at 02:30:30 │
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深夜。
「――――――…るかボケェェェ!」
寝入り端だったボクは
夢か現か、隣室から声(?)が聞こえた気がして、がばっと跳ね起きた。
半ば寝たままの頭で闇に目をこらしても、
あとに残るのは静寂のみで。
…夢か。
そう思うやいなや、枕にボフッと頭を沈め、
布団に倒れこんでそのままボクは眠ってしまったようだった。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:31:54 │
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(どうしようもないなりに、一夜漬け2日目
うーんと伸びをして、時計を見やり、携帯に手を伸ばした。
何度かの呼び出し音の後。
『もしもし、渡月です』
約一ヶ月ぶりの母の声。
「あ、母さん?トワヤだよ」
『あら、久しぶりね。風邪なんか引いてない?ちゃんと食べてる?』
二言目には「ちゃんと食べてる?」だ。
さすが、渡月家。
「大丈夫、まがいなりにも自炊できてる。
今日からテストなんだ。で、ちょっと勉強の合間なn…」
ボクの言葉を遮って母は、
『…電話してきてる場合じゃないんじゃないの?トワヤ、小さいころから勉強は──』
こうなると小言を食らうのは、目に見えている。
「あぁ、はいはい。勉強ヤッテマース!
それでお願いがあるんだけどさぁ」
今度はこちらが母の言葉を遮るように、とりあえず用件を切り出した。
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『え?干物を…? トワヤ、そんなに干物が好きだった?』
そりゃあ、干物はキライじゃないけど、わざわざ送ってくれと頼むほど、好きなわけではない。
「いや、あのその…」
どう言ったものか少々困惑したものの、
「隣の部屋の…ヤツがね。この間の土産、すげぇ喜んでくれてさ。
いつも世話ンなってるから、また持ってってやろうかと思って」
『あら…』
そう言って、少し押し黙る母。
(と思ったら、受話器を手で押さえて、父親を呼んでいる声が聞こえる。
『お父さん!トワヤにお友だちが出来たんですってよ!あぁ、どうしましょう!』
…まる聞こえっすよ、母さん(ため息