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「カーナーメーッ!」
殊のほか機嫌良く、ボクは大声で名前を呼びながらドアのチャイムを鳴らした。
「おぅ、開いてんでー」
ボクの声が聞こえたんだろう、カナメは出迎えもせずに声だけで応じる。
遠慮なくドアを開けると、磯の香りがふわりと鼻腔をくすぐった。
部屋を覗くと、先日の土産に齧りついているカナメと目が合う。
「これ、美味いなぁ!」
彼はボクを見て、にっと笑った。
「だろ? 美味いっつったじゃん」
ボクは得意げに笑んで、サンダルをぽんぽんっと脱ぎ捨てると、
座ってるカナメの目の前に滑りこむように座った。
うへへっ。
カナメの顔を見たら、もう我慢が効かなくなった。
うん、我慢の限界!
だらしなく頬を弛ませ開口一番、
「昼間は、どうもありがとう!」
とぺこりと頭を下げた。
長距離移動の疲れが出たのか、ゴロゴロと過ごした連休最終日。
だめだ。
頭も上手く働かねぇや。
ガラガラガラとキャリーケースを引きずってアスファルトの道を歩く。
無意識に、歩幅は大きくなって、
傍から見たらボクはとても急いでいるように見えたろう。
──まぁ、それも、あながち、間違いではないんだけど。
早く、一刻も早く帰りたい。
気持ちは急く。