posted by 渡月・トワヤ
at 00:30:09 │
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今週は久しぶりに、彼と一緒にプールに行った。
「一緒に行きたいなぁ…」
「そうだね。また一緒に行こう!」
そんな会話をしていたのは先週のことだったか。
今週、さっそく彼がプール行きのお膳立てをしてくれたので、その話が早々に実現できたというわけだ。
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「やりたいな」「そうだね」
割と(ボクに比べて)慎重派な彼も、そんなふうに二人の意見が一致したときには、初歩が驚くほど速い時がある。
ボクの勝手なイメージだけれど、それはまるで、二人で駿馬に跨り、風を切って進むような感じ。
流れゆく景色は、とてもキラキラと眩しくて。
彼はボクの後ろにいて、手綱を握る腕と身体と、それからボクの腰を抱きかかえるように回した片腕とで、ボクがうっかり落ちてしまわないように心を砕きながら馬を奔らせている。
ボクが少し斜め後ろを見上げれば、いつだって彼は力強く微笑んでくれていて。ここから見上げる彼の笑顔と、そこににじむ頼もしさがボクはとても好きなのだ。
だからボクは安心してきょろきょろもするし「今度はあっちへ行こう!」と進みたい方向を無邪気に指差しては笑い、この背をまるごと彼に預けてしまえる。
背中から伝わってくる熱は、共に生きている証。やさしく暖かく護られ続けている感覚。
それは、ボクにとってはとても心地が良くて、それを想うたびにこの胸はいっぱいになりあふれそうになる。
そう、彼の腕の中は、いつだって──
しかし、プールの予選は惨憺たる結果だった。
毒とか毒とか毒とか毒とか…うぁぁ。
徐々に蝕まれてくアレはキツいよなぁ。
ああ、もっと一緒に戦いたかったな。
ボクも、もっと強くなりたい。
(戦闘中は前に立ちはだかってくれる)彼の背を、護れるように。
BCは水曜日から。
今度は、せめて1勝ぐらい、できますように!
posted by 渡月・トワヤ
at 15:25:11 │
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週明けから、あいにくの雨降り。
ボクはお気に入りの傘をさして、一人下校途中。
暦の上では春なのにな。
ほぅっと吐く息は未だ白く、本当に雨が冷たい。
曇り空と灰色の景色も、寒々しさを強調してくるみたいだ。
レインブーツの中のつまさきも、
むき出しのひざ小僧も、
傘の柄を持つ指先も、
鼻の頭や耳までもが冷えきって、心なしかジンジンする。
しとしとと雨は降り続いてて。
こういう日は、暖かい部屋で、カフェオレとかココアとかスープとか、生姜やスパイスをきかせたミルクティ(チャイっぽいの)とか飲みたい。あ、たまには甘酒もいいな……
とにかく湯気が出るこっくりした飲み物を夢想していると、ふらふら~っと心がどこかに吸い寄せられてしまいそうになって、ちょっとおかしい。
うぅむ。
ほかほかの湯気を思ったら、なんだかお腹が減ってきちまった。
ドーナツ買って帰ろうか…(ちょうどドーナツショップの前を通ったらしい)
ドーナツならば、ボクはオールドファッション!
素朴な感じが、飽きがこなくて良いんだよね。
というわけで、ひとつお買い上げ♪
よしよし。
寮に帰ったら、温かいミルクティを淹れて、おやつタイムにしようっと!
posted by 渡月・トワヤ
at 22:58:54 │
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「朝日に誓う」
てのひらにぽってりとした小さな貝殻が、ころんと載っている。
波に洗われた砂浜で朝日に照らされたそれがボクの視界の端に映った。
淡い桜色がとてもきれいで、まるで自分の心が見えたらこんなかもしれないな…と、そう思えてしかたなく、拾って持ち帰ることにしたのだ。
黎明、未だ暗い海。寄せては返す潮騒だけがそこに海があることを伝えてくる。
他愛ない話が途切れ、ボクがコーヒーの入ったステンのマグを手元に引き寄せていると、彼がぐっと寄りかかってきた。
「…だいち?」
どうした?と訊ねようとして、ウトウトしている彼に気づく。
やっぱり、無理させちゃったよな…。
朝日を見に行きたいというボクのワガママに快く応じてくれた彼だけれど、連日仕事が忙しそうだった。今日もきっと、その忙しさの合間を縫うようにして共に過ごす時間を作ってくれたに違いなくて。
そのことを思うと、ボクは感謝の気持ちでいっぱいになる。
彼の身体が冷えてしまわないように、二人でくるまっていたブランケットをもう一度しっかりと襟元で重ねる。普段は見下ろすことなどない彼の、それも無防備な寝顔をここぞとばかりに眺めながら。
規則正しく繰り返される寝息を間近に感じ、結構まつげが長いんだな…などと思いながら、特に何をせずともこうしてただ傍に居るだけで得られる充足感を、ボクはひとり噛みしめた。
ボクと一緒に居たら、だいちも安心できる?
心の中で彼に問いかけた言葉に「ああ」とはにかんで頷いてくれる彼を想像する。もし本当にそうだったら、それはなんて幸せなことなんだろうか…。
思いがけず鼻の奥がツンとしたボクは眠気覚ましのコーヒーを一口、急いで飲み下した。
肩にかかる重さは即ち、幸せの重さ。
朝日を見に来たはずだけれど、このまま夜が明けなくてもいいや、なんて思い始めているボクがいる。自分が彼のために何かできるってことが─それがたとえこうしてただ肩を貸すことだったとしても─ただひたすら嬉しくて、もうじゅうぶん満ち足りていたから。
まあでも結局、同行していた人たちの「もうすぐ夜が明けるよ」という声に本来の目的を思い出し、彼をそっと揺り起こしたけれどね。
少し砂浜を歩き、寄り添って夜明けの見事を眺められたことも、やはりボクにとっては幸せ以外の何物でもなくて。彼にとっても、そうだったら嬉しいと思う。
ボクは今日の日を、二人で眺めた朝日を、きっとこれからもずっと忘れることはないだろう。
朝の光に包まれながら、心に誓ったこと。
ボクはこれから何度でも、その言葉を心のなかで反芻する。
彼の幸せのために。
ひいてはそれが、ボクの幸せなのだから。
posted by 渡月・トワヤ
at 00:40:02 │
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布団に入って、ベッドサイドのスタンドの明りで本を読んでいた。
──ピリリ。
小さく控えめにケータイが鳴った気がして、ボクははっと頭を上げる。
いつの間にかボクは、本を開いたまま、突っ伏して眠ってしまっていたらしい。
時刻を確かめようとケータイに手を伸ばす。LEDがぴこぴこ光っていて、さっきの着信音が空耳ではなかったことを証明している。このLEDの色は、彼からだ。
ボクは、はやる気持ちを抑えながら、メール画面を開いた。
煌々と光るディスプレイに映る文字を、そっと指でなぞってボクはふわりと微笑む。
彼のことばはいつだって、ボクの胸にオレンジ色の暖かい光を灯してくれるから。
──今日も一日お疲れさま。
寝ぼけたままのぼんやりしている頭と、彼への想いとで身体も心もぽかぽか。
返事は、また次に。
瞼はとろんと重く、甘い想いが心を満たす。
ボクは明りを落として、
ぱたんと閉じたケータイを胸にそっと抱きしめて、
枕に頭を埋めて目を閉じた。
おやすみ、良い夢を。
いつでもここに、ちゃんと在るからね。
posted by 渡月・トワヤ
at 22:00:34 │
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今夜はやけに冷える。
帰り道で見上げた夕闇の空では月と木星が接近。ボクは「わぁ」と白い息を吐いた。
少し離れたところには金星もいて、冬のプラネタリウムの始まりを告げているみたい。
空もおおむね晴れている。
他の星座も、ゆらゆらと瞬いていて、とてもきれいだ。
こういう時って、放射冷却?
明け方はきっともっと、うーんと冷え込むのだろう。
そんな寒い夜、ボクはカップスープでも作ろうかと思い立ち食堂に居た。
ぐらぐらと沸かした湯をカップに注ぐ。湯気と共に、ほっとする匂いが立ち上る。
猫舌なので、牛乳を足すことも忘れずに。
しかし部屋まで辛抱できず、ボクはその場で早々に飲み干してしまった。
別にお腹が空いていたワケじゃないんだけれど、美味そうな匂いに惹かれたというかなんというか……寒い時の温かいものって反則だと思う!
でも、はぁ…美味しかったぁ!
・・・・あ。
そしてボクは、自分が何のためにカップスープを作ろうとしていたのかを思い出した。
しかし、きにしない!
おかげで身体は、じゅうぶんぽかぽかになった!
ボクはすっかり気分を入れ替えるとミルクティーを淹れる。
そして今度は無事に、湯気の誘惑に負けることなく、部屋まで持ち帰ることに成功したのだった!まぁ、すぐには飲めないほど、アツアツにしておいたからだけれど。人間は学習する生き物だってことだよね、うん。
自室へ戻るとボクは、書棚から2冊の本を抜き出して、其々を開く。
今日、教室で耳にした話題について、少し調べものをしたくって。まぁ、大したことでもないのだけれど、下調べって大事だと思うから。
あんまり変わったことはしないつもりではあるけれど、ベストは尽くしたい。
ぱらぱらっとページを繰っては、目についたものを手帳へ書き写しつつ、こんなふうにしたらどうだろうかというようなアイディアも横に書き留めておく。ちょっとしたイラストも添えておこうかな。あれ、えぇと、色鉛筆はどこだっけ。あぁ、あったあった。
興が乗ってきたボクは、知らず知らずに鼻歌混じり。
やっぱり、準備しているときも、その先に待つ幸福を想えば、十二分に楽しいな!