posted by 渡月・トワヤ
at 02:20:55 │
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すっきりした気持ちで読み終わった本を閉じ、何気なく時計を見やったわが目を疑う。
時計の針はちょうど、26時を回ったところだったからだ。
こんなに時間が経っていたなんて、思いもしなかった。
まだ週が明けて間がないのに、なんてこったい…!
……明日の授業は、壮絶な睡魔との闘いが待っていそうだ。
あ、もう今日か。
いや、問題はそういうことじゃない。
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先月ぐらいに買っておいた小説に、ボクは今日ようやく手を伸ばす気になった。
本当はずぅっと読みたくて気になっていたんだけれど、いざ読み始めると、きっと一瞬で読み終わってしまう予感がしていた。なんだかそれがひどく勿体無いように思えて、手を出せずにいたのだ。
美味しいおかずは最後まで取っておいて食べるという、長女特有の性質に通じるものかもしれない。
ボクの予感は、当たった。
ちょうど、ボクらと同じ高校生の話だったからか、登場人物が友人にダブってしまったり、
「あぁ、こういうことってあるよなぁ…」と妙なリアリティを感じてしまったのも、さっと読み終えてしまえた要因かもしれない。
明らかに主人公とボクは性質が違っていたから、同調することはあまりなかったけれど、
移ろう風景の描写は瑞々しく、自分もその集団の一人として、一緒に立っているような気さえしてくる。
…やっぱり、この作家はいい。好きだなぁ。
ボクが、こうして読んだ本について、曲がりなりにも考えるようになったのは、恭一の影響が大きい。
それまでのボクだったら「ああ、面白かった」とか、「つまんなかった」というレベルの感想しか持たず、
まぁそれはそれで娯楽としての機能は果たしているワケだから良かったけれど。
こうして自分の心に静かに向き合うのも、悪くないなって思う。
もともと、自分の思いや気持ち、特に泣き言を言葉にするのは苦手だった。
だからその分、顔や態度にめちゃくちゃ出ちゃってるんだろうな、と思う。
「良い意味でだけど、明らかに浮ついていたからすぐわかったよ」なんて、とある友人に先日言われたことをふと思い出した。
…まぁ、嬉しいことは大放出でもいいんだ!(もちろん、周囲が引かない程度で)
だけど、こうして、さまざまな物語について考えを巡らせるのは、自分の心を成長させているような気になる。
まだちゃんと上手く纏められなくて、結局徒然なるままに…ということも多いけれど、一歩一歩、手探りで進む。
もちろん、心と言葉が、一致することなんて、稀だと知っているし、
だからもどかしい思いもたくさんするけれど、
自分の中である程度、紡いで織り上げて、ゆっくりと広げることができたなら、
ほかの誰かとこの気持ちを共有したりできるようになるんじゃないか、
自分とは違う誰かの中に在る似たような想いも、もっと近づいてあげられるんじゃないか、って思える。
そう思えるようになった切欠を与えてくれた彼に、ボクは感謝してやまない。
posted by 渡月・トワヤ
at 00:23:48 │
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早いもので、11月が終わる。壁にかけてあるカレンダーも残り1枚。
父親からくすねてきたデスクダイアリー(専らメモ帳代わり)には、12月から「Winter」と季節が振られていて、季節の移ろいをこんなところでも実感してしまう。
Winterで思い出した。
秋の英名は、FallもしくはAutumn
ボクは断然、Autumnという単語が好きだ。
Fallは落葉そのままのイメージだけれど、
Autumnは、その言葉の響き所以なのか、詩的なイメージ ── 黄金色から茶色に染まる街路樹と、それに反射するキラキラまぶしくて柔らかい陽光の溢れる景色 ── が、眼前に広がる気がして。
晩秋ともなれば、ぼちぼち来年の手帳の出番がやってくる頃だ。
ボクはまだまっさらと言っても過言ではない来年の手帳、2011年1月のページを開いた。
3の日付を、赤いボールペンで丸く囲い、ひとさしゆびで何度かなぞった。
うきうきしていないといえば、嘘になる。
少し緊張もするけれど、実際、すごく楽しみだって感じてる自分が居る。
遠いはずの未来が今この指先に触れ、くすぐったくて眩しい感情が胸を支配する。
あぁ、明日は、実家に電話しないといけないな。
十中八九、母さんが出るだろうけれど……さて、なんて切り出そうか。
──うぅむ。
ボクはしばらく唸っていたけれど、あの母親の性格を考えれば、いっそ、さらっと言ってしまうほうが良いような気がしてきた。うっかりぼんやりな母のことだ。遠まわしに言うと、何か勘違いして大騒ぎしちゃいそうだし…。
そうなると、悩んでいるのもなんだかばかばかしくなってきて、ボクは考えるのをやめる。
悩む必要なんて、どこにもないんだ。
ぶっちゃけ、そんなに友人の居なかったボクが他人を家に呼ぶといったことなどないに等しいから、なんとなく気恥ずかしいだけ。
目下の目標は、恥ずかしがって変なことを口走っちゃわないようにすること、だな。
言うべきことは、箇条書きにしておこう…(ごそごそとメモしはじめる
posted by 渡月・トワヤ
at 12:58:31 │
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「…今日、昼飯食い終わったら、一緒に屋上へ行きたいんやけど」
今日は一段と寒いけれど、どうしても、恭一と一緒に空を眺めたくなったボクは休み時間に彼に話しかけた。
もし仮に、弁当を食べ終わってからそう誘ったとしても断られることはないと知っているけれど、恭一と少しでも話がしたいってだけの、ボクの口実だ。
「うん、わかった。」
彼はいつもと同じように、淡く微笑んで頷いてくれる。
屋上へと続く重い鉄のドアを開くと、びゅうっと凍てつくような風が吹き込んできて、ボクは思わず、ぎゅっと目を瞑った。
さすがにこの季節、さらに天気は曇り空ともなると、昼休みを屋上で過ごそうという物好きはあまりいなくて、ボクは適当な場所を見つけ、壁に寄りかかる。
「…寒いね」
ボクが呟くと、もうすぐ12月だからね、と彼は言った。
そう言うのがいかにも恭一らしいなぁ…ってボクは安心してしまう。
ぴゅう、と吹き抜けた風。
思わず「わっ」と首を竦めたボクを、恭一は少し自分の方へ引き寄せて、
「ちゃんと防寒しないと風邪ひくぞ」
と言いながら、自分が巻いていたマフラーを少し緩めボクへと巻きつけてくれた。
「…あ、ありがと」
ぐっと近づく距離に、耳まで熱くなってくのが自分でも判る。
ちらっと彼を見上げると、思わず視線はぶつかって
「ええとあのっ…次からはその、気をつけるよ」
慌てて俯き、しどろもどろ。
「…ああ、そうしてくれ」
くすっと笑う声が頭の上から聞こえ、彼はボクの頭をぽんぽんと撫でた。
恭一はいつだって、ボクがやりたいことやしたいこと、行きたいところへ付き合ってくれる。
理由を聞かないのは、もしかしたら、ボクが「やりたい」と思うことは基本的にその時々の思いつきで理由などないのだと、どうしてだかもうすでに知っているからかもしれない。
つないだ手を恭一のコートのポケットに突っ込んで、一緒に空を渡る風を眺めた。
「…ねぇ、恭一」
「ん?」
「…寒いね」
おいおい、さっきも同じこと言ったぞ、とでも言わんばかりに恭一は苦笑いする。
「けど…」
ボクはポケットの中でつながれた手に力をこめて、いたずらっぽく彼を見る。
「すごく、あったかいね」
恭一も、ぎゅっと手を握り返して
「…ああ、暖かいな」
ボクらは、まるで秘密を共有するみたいにこっそりと微笑みあった。
もっともっと、ボクはきみのことを知りたい。
もっともっと、きみにボクのことを知ってほしい。
だから。
どんな些細なことでもいい、ボクはきみとたくさんの話をしたいと思う。
posted by 渡月・トワヤ
at 02:33:16 │
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夜空の星が近くなる季節。
吐く息は、確実に白い。
風邪をひいてほしくないのは、ボクだって一緒だ。
だから、これを。
彼の首にふわりとかけたマフラーに、そっと願いを込める。
どうぞ、彼の帰り道を、暖めてくれますように。
それじゃあ、おやすみ。
posted by 渡月・トワヤ
at 01:30:11 │
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* SWEEEETed *の地下室で、まいおとおしゃべり。
この結社でいろいろとやりたいことがあって
「こういうふうにしたいなぁ」
「それなら、こうしたらどう?」
なんて話していると、やっぱりとてもウキウキしちゃう。
楽しいことは、だいすきだ。