posted by 渡月・トワヤ
at 16:44:21 │
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夕刻の図書館。
いつもなら、この窓からは、夕陽がオレンジ色の帯を伸ばしてくるのだろうけど、今日はあいにくの曇り空。
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ボクは、手帳に書いた走り書きの作家を、書棚から探していた。
知らないことが、多すぎる。
そのことでボクは、しょっちゅうしょんぼりもしちゃうけれど、
だけどそれは、これから知っていくことの悦びがあるということの裏返しだ。
読書は好きだ。けれど、やっぱりどうしても、好きな作家に傾倒してしまいがち。自分のそういうところは、長所でもあり短所でもあるという自覚はあるから、できるだけ新しい風を取り込みたいと願う。
新境地開拓。
そのために、文芸雑誌に手を出したりもしてるんだけど、まぁそれは別の話。
この手帳の走り書きは、同じく読書が好きだという恭一と作家の話をしたときにしておいたもので、彼が良く読むという作家の名前が書いてある。
好きなことを話すときの彼は、見たこともない良い表情をしていた。
そんなカオで作品のことを話すから。
…ボクも読んでみたいって思うじゃないかー!(読書家魂燃焼中
とりあえず、彼の話から興味を惹かれたところで3冊。
元々自分の興味があるところを2冊。
この新しい世界が、ボクの琴線にも、触れればいいなぁ。
新しい世界を知るという時って、どうしてこうワクワクしちゃうんだろうね?
今にも雨粒が降りだしそうなどんよりとした曇天の下を歩く、歩く。
あぁもう!
早く読みたいよぅ!(地団駄
posted by 渡月・トワヤ
at 15:57:44 │
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明日は待ちに待ったピクニック。
今朝見た天気予報では、ボクの願いが届いたのだろうか、週末の天気は晴れだと伝えていた。
今まで必要がなかったから、当たり前といえば当たり前のことなのだけれど、ボクは自分の分の弁当箱しか持っていない。
でも……これからは、ふたりで出かけることが、きっと増えるから。
それならば、と小さなお重をひとつ、買うことにした。
とある雑貨屋に入る。
お重といっても、二人分のものだから、小さいものがいい。
それにしても、可愛いのが、たくさんあるんだなぁ。
色も形もさまざまで、なんだか目移りしちまう。
花の形をしたものや、ビタミンカラー、シックな色。キャラクターものもある。
…ま、キャラクターものなんて趣味じゃないから、どうでもいいんだけどさ。
朱地に小さなウサギの絵が描かれてるのは、可愛いなぁ。
こっちの、黒地にサクラの花びらが散らしてあるのも、悪くない。
蓋に鹿の子模様の入ったのも、シンプルでいいし、ナチュラルカラーのものはちょっとシックなカフェ風にも見えて、スタイリッシュで素敵だな。
うーん…迷っちまうなぁ。
お重を食べるわけじゃないんだし、なんだって良いじゃんと思う気持ちもどこかにあるけれど…
ちらちらと脳裏を掠める恭一の顔とお重とを見比べてる自分に気付いて、苦笑する。
恭一が満足してくれることが最優先で。
食器のひとつひとつにまでこだわりたくなるなんて。
でもこれって、いわゆる、おもてなしの心、というやつなのかもしれない。
まぁでも結局は「トワヤが選んだものならなんだっていい」って言うに決まってるんだけどな←
それも、そうだ。
やっぱり、自分が気に入ったものじゃなきゃ、使う時にも楽しくないもんな。果たしてそんなものが、長持ちするかっていう話。
結局ボクは、使った後は入れ子にできるという機能性を考慮しつつ、黒地に月を見上げるウサギの絵が描かれたものに決めた。
さて、次はスーパーで食材の調達!
メニューはもう決めてあるし、お重の大きさも決まれば、食材の量も決まってくるワケで。
あぁ、準備してる時間って、やっぱり最高にウキウキしちまうなぁ!
posted by 渡月・トワヤ
at 00:44:09 │
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桜吹雪が、鍋パーティになって、ダチョウ鍋になり、
それがどうしてDVにまで、発展するかっていう。(…
ダーウィンもびっくり。すごい進化論だよね、うん。
…ともかく「あーん」は要らないからっ!自分でちゃんと食えるからっ!!(超必死
posted by 渡月・トワヤ
at 01:30:53 │
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布団に入って、どのぐらいの時間が経ったろうか。
ボクはもう何度も、寝返りを打っている。
些かの心配と、それから、後悔と。
どうしてあの時、あぁ言わなかったのかな、なんて、考えるだけ無駄なのだ。
わかっているけれど、少しだけ、ぐるぐるめぐる。
ふと、昨日読んだ詩の一節が思い出される。
「──思い悩む暇など与えず。」
たしかにそうだ、と思った。
考える間などないうちに心はもう動き出していて、どうしようもなく惹かれていた。
自分の内なる理性はもはや置き去り。その速度のあまりの速さに自分自身が戸惑ってしまうほどに。
まだ重ねた時間が少ないから、何も知らないのは、あたりまえのことなのだ。
知っていくよろこびを、共に重ねていけたらいいな。
ひとつひとつ、ボクを渡そう。
きみを、ひとつひとつ、もらおう。
大切なものは、やさしい気持ちと、きみの笑顔。
いつだってそばにいれば、心が温もるような、そんな存在になれたらいいな。
…それじゃ、おやすみ。
どうか良い夢に、出逢えますように。
posted by 渡月・トワヤ
at 14:41:23 │
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「トワヤー!」
ボクの名を呼ぶ、よく通る声に振り返った。
「パイヴァー!元気だったカ?」
駆け寄ってボクを見上げて笑うのは、ハルカだった。
彼女はいつでも明るくて、まるでお日さまのようだ、と会うたびに思う。
「パイバー。おかげさまで元気だよ。ハルカは?」
くすっと笑って、挨拶をする。
「オカゲサマ?ボク、何もしてないヨー」
ボクの言葉にハルカは首を傾げる。
…あぁ。
「言葉のあやというか…日本では、そう言うんだよ」
フゥン、とハルカは何かを思うように正面を向き、口をつぐんだ。
「日本のひとの謙虚さだナ。ボク、そういうトコが、大好きネ」
彼女のことばに嬉しくなって、ボクはふんわり笑ってありがとうと答えた。
時間もあるということだったから、たまには話でもしようか、と近くのコーヒーショップへ入った。
ボクは猫舌だから、アイスラテ。
彼女は、キャラメルマキアートのラージサイズ…!
そんなに飲むのか…?
ボクが目を見開いて彼女のカップを眺めていると、面白い顔をスルナと、彼女は笑って、その後あっさり飲みきった。
彼女の祖国は、コーヒーの消費も盛んで、皆当たり前に飲んでいるという。
「いつか、行ってみたいなぁ」
森と湖。白夜の国へ。
ボクの身辺に起こった大きな変化は、ハルカの耳にも届いていたらしい。
目ざとく右手の指輪に気付くと、
「人生って、ワカラナイネ。だから面白いのかもしれないナ!」
と笑った。
ボクだって、まさか自分がこんなふうになるなんて、思いもしなかった。
自分が、自分ではない誰かのために己の生を全うしようなどと想うこと、
そして、その相手から同様に、或いはそれ以上の想いを持って、特別な存在として大切にされることなど、ないと思っていたのだから。
「…そうだね。だから面白いのかもしれない」
ボクも感慨深く頷いた。
「それでトワヤは、そんなにしあわせそうなのだナ」
ストレートにしあわせそうだなどと言われて、ドキっとする。
思わず熱くなった頬をてのひらで押さえながら、
「え!?あ……ありがと…」
ボクは彼女に、精一杯の笑みで答えた。
──いつのまにか、雨が降り出したようだ。
窓の外に次から次へと咲く傘の花。
会話が途切れ、店の中のざわめきだけが耳に届く。
「…あのナ」
ガラスに当って落ちていく雨の雫を眺めながら、
ハルカにしては珍しく落とした声で、そう切り出した、話。
いつも明るく朗らかな彼女なだけに、彼女のこんな表情を見るのは初めてかもしれない。
誰にも言えずに、どのぐらい悩んでいたのだろうか。
いたたまれなくなって、ボクを尋ねてきてくれたのだと思うと、たった2歳の年の差だけれど、とてつもなく大きなものに感じられ、彼女の小ささを想った。
迷うことは誰にだってあるよ。
どうしていいのかわからなくなることだって、これから先、いくらでもあるはず。
「思うとおりにやったらいいよ。きっと大丈夫」
ボクはいつでも応援してる。何かあれば力になろう。
「…ウン。それもそうだナ」
彼女は何かを吹っ切るように、ボクにまた屈託ない笑顔を見せてくれた。
そう。やがて雨は上がる。
君がまた心からの笑顔で、周囲に元気をわけてあげられる日がくると、ボクは信じているよ。