posted by 渡月・トワヤ
at 23:48:38 │
EDIT
某所で狼先輩から、嫉妬団のなんたるかについてレクチャーを受けている。
(嫉妬団員としては、あいかわらず落ちこぼれなボクだったから)
PR
心のにーさんが立ち上げた団には前々から興味があった。だって「ひみつけっしゃ」というだけでなんだか興味を惹かれるじゃないか。
それで、お邪魔してみたかったのだけれど、如何せん「ひみつけっしゃ」なのだし、そもそも嫉妬というものについて無知なボクだったから、よしんば入団させてもらえたとしても、疎外感を味わうんじゃない かなぁ、とも思っていて。
団の様子を、こっそり草葉の陰からストーキング見守っている日々だった。
そんなボクの(不審な)様子に気づいていたかは定かではないし、その目的があったかも知らないけれど、ある時にーさんが某所で団員のみんなとボクとを引きあわせてくれたのだ。
そして、ストーキン…ごほん、草葉の陰から見て感じていたとおり、やっぱり皆とても楽しくて優しく(ちょっと…いやかなり)面白くて、あぁこのひとたちの仲間に入りたいなぁ…という願いが再び頭をもたげる。しかも今回は、にーさんのおかげで他の団員とも面識があったから、その願いはぐっと具体的になっている。
そうなると、居ても立ってもいられないボクだ。
雑談が途切れた時に思い切って入団したい旨を告げると、皆が歓迎の意を示してくれたので甘えることにし、そして今に至る。
だけれど。
実際、仲間になり楽しく過ごしているものの、自分が嫉妬するとなると未だどうしていいのかわからないのが現状だ。
入団理由の「新しい嫉妬の在り方」すらも見つけられずにいる。
団員の心にも、ひとつも近づけやしない。このままでいいわけがない。
どうにか皆との親睦を図りたくて参加した依頼。
爆発に巻き込まれた挙句(のちにこれは予定調和だったと発覚するが)重傷を負い、彼に心配そうな顔をさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになっている一方で、団員同士のカップルのラブラブっぷりを見ているのはとても幸せな気分だったからまた参加したいなぁ…と思う。
ただ、そうなると爆発に巻き込まれるのは必至で、でも彼には悲しそうな顔はしてほしくなくて。
親睦を図るはずが「相手がここに居ないってだけでオマエも敵だー!」って言われたしな…敵……(しょぼーん)
次の依頼があったらどうしたらいいのか──ネタにも染まりきれない、シリアスにもなりきれない──自分一人では答えが出せないし、負のスパイラルで二進も三進もいかなくなっていた。
一人で悩んでいることに限界を感じたある日、団員に訊くのは本末転倒かなぁ…と思いつつ、嫉妬に関してはこれ以上ないほどのエキスパート、なおかつ前出の依頼で思いっきりラブラブしていた狼先輩であれば、ペーペーのボクなんかじゃ思いも及ばない嫉妬に関するエトセトラを知っているかもしれない…と気づく。
ボクは思いきって、自分の葛藤を先輩に打ち明けた。
「何をバカなことを言っているんだ?」って言われることも覚悟していたのに、先輩は想像以上に真面目に相談に乗ってくれ、いろいろとアドバイスもしてくれた。ボクが勘違いしても「そうじゃない」と呆れもせずバカにもせずにコーチングしてくれる。
まるでスポ根みたいだけれど、真剣に向き合ってくれることが純粋に嬉しかった。
暗中模索よろしく、ボクが立ち尽くしていた暗闇に、先輩がくれたアドバイスが亀裂を生じさせた。そこから漏れでる光は少しずつ広がって、ボクははっとする。
ボクの視野は、なんと狭かったのだろうか。
狭い視野から見える世界は限られていて、だから少しばかりボクは方向性を間違っていたみたいだ。
間違った方向に力を重ねても、どんどん正解から離れていくのは道理じゃないか。
ボクはこっそりと自分に苦笑いした。
そうだ。
「ボクらしい在り方」を実現できるのは、ボクしかいないよね。
こんな単純なことに気づけないなんて、本当に、どうかしていたなぁ。
posted by 渡月・トワヤ
at 13:36:59 │
EDIT
「応援しているぜ!」
忙しい合間をぬって、ボクのために声を送ってくれた彼。
その言葉が、ボクの胸を熱くする。
彼の想いが、ダイレクトに届いた気がして。
だいじょうぶ。
離れていても、いつでも傍にあなたを感じることができるよ。
ボクの胸にはいつでもあなたが居て、ボクを護ってくれているんだよ。
だからボクは独りじゃない。
──だってほら、ボクの周りにはいつだって暖かい風が吹いているから。
posted by 渡月・トワヤ
at 22:02:12 │
EDIT
嫉妬団の先輩から聞いた。
「団で行く依頼、カップルは重傷が当たり前なのだよ」
へ?
「当たり前すぎてトワヤに言うのを忘れてた」って。
…。
ちょ、なんなんすか、そのスタンダード。
マジで!?
「(恋人がいるから)重傷は当然だが、なおさら彼氏のことで頭いっぱいのトワヤが爆発に巻き込まれない筈がないのさー」って。
爽やかに笑うな。
正直、団での依頼は楽しかったから・・・また行きたいんだよな。
けど、彼に心配ばかりかけるのも申し訳ないし。
うーむ。。。
これは本当に本腰をすえて「爆発しろ!」ではない新しい嫉妬を模索しなくちゃだな!
posted by 渡月・トワヤ
at 07:50:23 │
EDIT
ケガもすっかり完治した朝。
気分はそこそこだけれど、日付が変わるごろから降り出した雨は今も降り続いている。
ボクはカーテンを開いた。
窓の外、雨の向こう側。
寮の庭には、今年も見事な紫陽花が咲いていて、ボクの表情は知らず綻んだ。
あなたとボクの好きなあの花が、今年も咲く季節になったんだね。
ボクは少しの間息を止めて、心に願う。
──来年もその先もずっと、あの花を隣で一緒に見られますように、と。
posted by 渡月・トワヤ
at 17:14:32 │
EDIT
先日負った傷が元で熱を出し自室で昏々と眠っていたボクは、額のひんやりとした感覚で目が覚めた。
薄らと目を開くと、ボクを覗き込むようにした彼が映っている。
どうやら彼は、ボクの額にかかっていた濡れタオルを取り替えてくれたようだった。
「──あ」
ただいま、って言いたかった。
送り出してくれるときに頭にのせてくれた手のひらが嬉しかったことも話したかった。
なのに、こんな格好で帰ってきてしまい、心配させたことも謝らなくちゃって思ってた。
けれど、いざ彼を前にしたら(寝起きということもあったし、熱でちょっと浮かされてたところもあったりで)あたふたと言いたかったことを取りこぼしてしまい「あ」しか出てこない始末。
彼はといえば、眠りに落ちるまえにボクが想像していたとおりの表情を浮かべている。
ちくりと痛む、ボクの胸。
ボクは長女という育ちのせいか幼いころからあまり手のかからない「しっかり者」で通っていて、人に心配されることに慣れていない。ともすれば申し訳ない気持ちばかりに押しつぶされそうになる。
だから「大丈夫?」と訊かれればちっとも大丈夫なんかじゃなくったって「平気、平気」と笑ってしまうクセがついていた。
そんなふうにガマンをガマンとも思わない無意識の振る舞いで、自覚したときには手遅れになっていることもままあった。まぁ、いわゆる貧乏クジってやつなのかもしれないけれど、これがボクなのだから、仕方ない。
だから今もつい「心配かけてごめんな」と、これ以上の心配は要らないよというつもりで笑って言おうとして。
ぐ、と喉が詰まった。
まるで大きな石を飲み込んじゃったみたいで、呼吸すらうまくできない。
そうだ、ボクが今向き合っているのは、他ならぬ彼なのだ。
彼はきっと、ボクがどんな些細な見栄を張っても見透かすのだろう。
最初から、そうだったじゃないか。
彼は、ボクが誰にも見せないようにしてきた弱い部分に気がついてくれただけでなく、それも丸ごとの"ボク"だと言って一人でがんばることはないと、てのひらでそっと包むように優しく守ってくれるようになった唯一のひと。
だからボクは今までだって、彼の前では驚くほど素直で居られたし、強がってみせたことなど一度もなかったのに…
こんなふうに身体が弱ってしまっている今日のボクはなんだかちょっと変だ。
うっかり気を許しすぎると泣いてしまいそうで。
こんな時に涙を見せるなんてなんだかフェアじゃない気がして、ボクは唇を引き結んだ。
「ちゃんと休めよ」
手許に置いてあったおなじみ苺牛乳のテトラパックをストローでちゅーと飲み、彼は言った。
「…うん、しっかり休むから…許してな」
許さないなんて彼は一言も言っていないし、これっぽっちも思っていないだろう。
ボクが自分自身を許せなくて、苦しくなっているだけ。
だから本当に彼に言いたかったことはこんなことじゃないって、理解ってる。
けれど、これ以上口を開いてもますます本当に言いたかったことから遠ざかってしまうことを知っているボクは、それだけを言うとぐいっと掛け布団を目の高さまで引っぱり上げて顔を覆った。
本当に、今日のボクはダメダメで、イヤになっちまうよ。