実は、ボクは幼少の頃、多分まだ字もそんなに読めなかった頃から
本の類が好きで、良く眺めていたらしい(母の言)
一番の気に入りは、(今思い返せばそれは幼児用の英語教材だったのだけど)テキスト絵本だった。
ボクの記憶に残るページの断片にも、たしか簡単な文章は綴られていたけれどそんなの読めるはずもないし、なんて書いてあったかすらも、もちろん覚えていない。
記憶にあるのは、全巻通して、擬人化された動物が生活している絵が描いてあったこと。
その中でも一番記憶に残っているのが、ヤマネコがプロペラ機を操縦している絵。
とにかくそういう絵がたくさん描いてあって、
その絵を見たいがために本がボロボロになるまで何度も開いて眺めていた。
小学生に上がったころ、今度は誕生日の祝いにと、両親から図鑑を3冊ほど贈られた。
昆虫と動物と魚介類だったけれど、すぐにそれにも夢中になったっけ。
さすが図鑑だから、なかなかリアルな絵柄で、
昆虫のクモやらムカデやらハチやら、さすがにホンモノをじっくり眺めるワケにいかない分、
「うへぇ!気持ち悪いっ!」となりつつ、まじまじとその絵を眺めていたのを覚えている。
…今思えば、ちょっと変わった子供だったかもしれない。
そんなボクだったから、
まいおが貸してくれた花の図鑑に喜ばないはずないじゃないか!
「わぁぁ!ありがとっ!」
図鑑を胸にきゅっと抱えて、子供みたいにでれでれと笑う。
そんなボクを見て まいおは
「そんなに喜んでくれるとは思わなかったから、良かったぁ…です」
紅茶を飲んで、にっこりと微笑み返してくれるのだった。
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