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夕食・風呂を済ませて寝るまでの間。
香を焚き、音楽を流すのが、近頃のボクのリラックス方法。
イージーリスニングなんかのCDも何枚か持ってるけれど、正直、飽きた。
地元にいる時は見向きもしなかった洋楽にもちょっとだけ目覚め、
歌詞なんてわかんなくても、カッコイイというだけで、流しておくにはちょうど良いことを知る。
「えぇとー…」
まいおは、携帯音楽プレイヤーを取りだして検索を始めているようだ。
「それ、どのぐらい入ってんの?」
好奇心から訊ねると、彼はにっこり笑って
「リピートなしで聴き倒せるぐらいだよー…です!」
と、えっへんと胸を張った。
自宅のPCには、メモリぎちぎちに曲のデータが蓄積されているとも言った。
へぇ…造詣は深いと思ってたが、すごいなぁ。
感心していると、あっと顔を上げ
「アンビエントなんてどうかなぁ…どうでしょう?」
差し出してきた片方のイヤホンを受け取って、耳へ。
流れてきた曲に歌詞はなく、低く低く一貫して穏やかに流れていく。
「インストゥルメンタルのことを、アンビエントってぇの?」
アンビエントなんて、初めて聞く単語だった。
やっぱボクは物を知らなさ過ぎるなぁ。
「環境音楽ってのかなぁ…ですかねー」
環境音楽?これまた初めて聞く単語だ。
環境破壊をテーマにしてるんだろうか?(帰ったらネットで調べてみよう…
そうこうしている内に1曲が終わり、ボクはイヤホンを彼に返した。
「けっこういいね。ぼんやりする時に流れててほしいかも」
今度、借りてみようと思ったので、聞いたアーティスト名を手帳に書き記した。
「また、トワヤさんの好きそうなの、調べてくるねっ…調べときますねー!」
手をぶんぶん振って、ボクらは帰路につく。
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