posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
EDIT
長岡市で毎年開催される花火大会がある。
長岡は花火の街。かなり大きい玉も打ち上げられるという。
話にはそう聞いていたけれど、ボクはここ鎌倉に来るまで地元からほとんど出たことがなかったので、同じ日本であるにも関わらず遠い国のお話のような、現実味のないテレビの中での話だと思っていた。
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「良かったらご一緒していただけませんか?」
フルるんが誘ってくれなければ、ずっと遠い世界の話だったろう。
「わぁ、長岡の花火?一度見てみたかったんだ!一緒に行ってもらえるなら、ぜひに!」
大勢で行く方が楽しそうだね。
そんな理由で、今回は紫陽花会館の面々にも声をかけることにした。
フルるんがエントランスの掲示板に貼り紙をした。
さっそくボクも参加届を提出して帰ってきたところ、ついこの間入団してきたシェリ子がその貼り紙の前に立っていた。
「よっす!」
にっこり笑って、軽く手を挙げてシェリ子に近づく。
ボクに気づいたシェリ子は、
「あっ、トワちん♪こんにちは!」
ぱっと表情を明るくさせた。
シェリ子は貼り紙を指差し、花火大会に一緒に行きたいと言う。
うんうん、大勢のが楽しいよね、とボクは頷いて、
「浴衣でも着るかー」
そう提案したものの、一人で浴衣を着たことがないことに気づいた。
いつも母に手伝ってもらっていたから、一人で着れる自信がないけれど…
「わぁ、ボクも浴衣着たいー!」
シェリ子が思いのほか、のってきたから。
後戻りはできない!
これは、練習しとかないとだ。
貼り紙で出発日の確認。
8月2日だから…1週間はある。
実家から、浴衣一揃いを送ってもらって、
市の図書館にでも行って、浴衣の着付け方の本を借りて、
何度か自分一人で着る練習はしといた方がいいよな。
フルるんもきっと着たことがないだろうし、もし着るなら…
いや着せたい(!)から手伝いをしてあげたい。
頭の中で、ぱぱぱっとやるべきことリスト作成。
「よし、じゃあ浴衣で行こう。ちゃんと着付けの練習しとかないとだな」
にっと笑って、シェリ子を見る。
彼女も、期待で胸を膨らませてるようで、嬉しそうに笑った。
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