posted by 渡月・トワヤ
at 09:44:44 │
EDIT
朝晩がだいぶ冷え込んできたのもあって、少しジョギングでもしようかと、朝8時ごろ部屋を出た。
エレベーターからエントランスに出ると、守衛のおじさんが
「おはよう。今日も良い天気だよ」
と教えてくれる。
ボクはその言葉に促されるように表通りに目をやって、あぁ確かに、もうすっかり昇りきった朝陽が、街路樹の緑にキラキラ反射しているのをみつめた。
「あぁ、ホントだね!朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきてるけど、やっぱり今日も暑くなるのかな」なんて、世間話。
「日中の気温はまだ30度ぐらいになりそうだって、TVの天気予報でやっていたよ」とおじさん。
うへぇ。
「それじゃ暑くなる前にひとっ走りしてこなくちゃ!いってきまーすっ!」
ボクはにっと笑って軽く手を挙げ、表へ出た。
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エントランスから一歩踏み出せば、明るい光に包まれる。
空気が乾いて、頬に当たるそよ風は、ひんやりとしていて心地良い。
ホント、すっかり秋だなぁ。
ボクはその秋の訪れに、心が躍るのを感じる。
季節の中でどれが一番好きかと問われたら、迷わず「秋だ」と答えるし、
夏の暑さは、どうも昔からニガテだったし…
それから、夏の暑さにゃからきしな、相棒や友達のことも、心に在って。
やっぱり、元気な顔が見たいからな。
夏から秋への移ろい。
パキッとした鮮やかな夏の色彩は徐々に失われ、
陽の光は徐々に柔らかさを増し、景色の彩度を落としていく。
街路樹は、その葉を赤や黄色に色づかせて、はらりはらりと散らせていくのだろう。
幾分の寂しさ、それから穏やかさを感じずには居られない。
走りながら見上げた空は、色が抜けたような淡い青。
そこを並んで泳ぐ、ひつじぐもの群。
じんわりと汗ばみ、呼吸が少しあがるまで、ボクはジョギングを続ける。
髪を、頬を撫でる風は、まだ涼しくて、
ボクはこのまま、風になってしまいそうだ。
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