posted by 渡月・トワヤ
at 07:57:29 │
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「うぃっす」
エレベーターを待つ背中に声をかけて、その隣へ並ぶように立ち止まった。
「…はよーさん」
こちらをちらりと一瞥して、あくびを噛み殺しながら、相棒は朝の挨拶を口にする。
ボクは少し くすっと笑ったが、それ以上を話しかけることをしなかった。
ボクらの間に、沈黙が流れる。
まぁ、だからとて、気まずいわけではないんだけど。
「…あ、そうだ」
到着したエレベーターに乗り込み、階の電光表示を見上げて思い出したこと。
「あい?」
「日曜日から、ちょっと実家に帰るんで」
留守を頼む。と言ってもまぁ、何をしてもらおうというつもりは毛頭なく、ただ伝えたかっただけとも。
「あぁ…あぃあぃ。気ぃつけてな」
にっと笑った相棒に笑顔で応え、彼への土産はまた干物にしよう、と思うのだった。
1階エントランスにエレベーターは到着する。
「んじゃ、今日も一日頑張って来いなー」
「おぅ」
ボクらは手を軽く挙げて、それぞれのキャンパスへ向かって歩き出す。
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