posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
EDIT
「トワちーん!」
夜、部屋に遊びに来てくれたのは、紫陽花会館で元気№1の座に君臨するシェリ子だった。
「おぅ、旅行に行ってたんだって?おかえり。楽しかったかい?」
ボクは笑って、彼女を部屋に迎え入れた。
冷たい麦茶を出してあげるやいなや、彼女はテーブルの上に土産を置き、旅行中の出来事を文字通りのマシンガントークで展開し始めた。
正直、驚かなかったといえばウソになるけれど、
旅行がすごく楽しかったこと、
それをボクに伝えようと必死なのが可愛くて、
ボクはニコニコと笑って相槌を打ち、話を聞き続けて、夜は更ける。
話が一段落したところで、時計を見ると良い時間を指していた。
「さて、明日からまたガッコだぜ。かったるいけどなー」
「ホントにねーっ。それじゃ、ボクはそろそろ帰ろうかなっ」
そう言って、ぴょんと立ち上がり、シェリ子は手を振って帰って行った。
彼女はいつも明るくて元気いっぱい。
帰って行く彼女の後ろ姿を見ながら、
なんとなく、シェリ子のことを、野原を駆けるうさぎみたいだなぁ、と思った。
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