posted by 渡月・トワヤ
at 16:24:02 │
EDIT
どんよりとした曇り空が広がっている。
夜にかけては雨が降ると、天気予報も告げていた。
今日もまた学校帰りに、怪我をした仲間たちを見舞いに行った。
破壊したメガリスのおかげなのだろう。
仲間たちの回復速度は常人のそれとは比べ物にならないほどで、
包帯をぐるぐる巻かれていた初日がウソのように、もうリハビリに入っていて、あと数日もすれば日常生活に戻れるらしい。
…ボクは心の澱が、溶けていくのを感じている。
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部屋に戻ると、退団者の連絡が来ていた。
退団者リストに載ったのは、相棒の名前。
団長交代の用件と併せて聞かされていたことだったから、今更驚きはしない。
いろんな所へ行って、いろんなモノを見てくれば良い。
気をつけて行ってこい。
ボクが言える言葉は、ただそれだけだ。
「了解っと」
一言呟いて、通知書を無造作にくず入れに放り込んだ。
今日は湿度が高く、窓を開けても温い風が入ってくるだけ。
夏ほどではないけれど、秋とも言いがたい。なんとなく宙ぶらりん。
コーヒーを淹れる。今日はアイスカフェオレに。
ボクは窓の下に座り、先日から読み進めている本を開いて活字を目で追いはじめた。
時折部屋へ流れ込む風に薄いレースのカーテンはひらりとそよぎ、ボクの頬をくすぐる。
風に触れると心が凪ぐのは、もはや本能か。
この本を読み終わったら、まいおンとこに遊びに行こう。
音楽の情報もちょっと欲しいし、この前の帰省の土産も持って行くんだったのに、戦争で延ばし延ばしにしていたんだった。
あの子はお菓子好きだから、きっと喜んでくれるはず!
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