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古本屋へ行ったのだけれど、思わず「あれも」「これも」と予定以上に何冊も買ってしまった。
袋が重い…
部屋に戻ると、ジャケットを脱ぎつつ本の入ったビニール袋を座卓に置いた。
もう10月も半ば。
ジャケットの下は薄いカットソーだったから、ぶるっと身震い。
カーディガンを羽織ってから、香に火をつけた。
最近気に入っているのはマグノリア(木蓮)の香りで、今日もそれをチョイスした。
元々木蓮は、凛とした美しい強さを感じさせるあの花を好きだったのだけれど、
一度試しにアジアン雑貨店で手に入れた香が(安かったにもかかわらず)ヒットだったので、
それ以来、ヘビーローテしているのだ。
火が着いて、煙が立ち上るのを確認してから台所へ。
コーヒー豆を軽く炒りなおしてから、コーヒーメーカーへセットした。
カップは、コーギーの可愛らしい絵が描かれた気に入りのマグカップにしよう。
牛乳を3分の1ほど注いでおき、コーヒーが沸くのをなんとはなしにぼんやりと待った。
ピーッ、ピーッ
2回の電子音にはじかれるように、意識が戻る。
電源を切ってフィルターを取り外し、コーヒーをカップへ注いだ。
牛乳のおかげで、一口目から快適な温度のコーヒーをすすり、
座卓の袋を開いて本を取り出し、さてどれから読もうかと贅沢な悩みごとを思う。
あぁ、どれも面白そうなんだもの。
とりあえず、今まで読んだことがなかった作家さんの小説を手にした。
ジャンルは推理小説になる…のかな。
ネットで調べた書評で、少し気になっていた作家さんのものだ。
香から立ち上る細い煙のように、ゆるりとした時間が過ぎる。
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