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結局、午前中いっぱいはその野暮用で潰れたものの、午後からは晴れて自由の身!
部屋で昼食を済ませた時に、ふっと先の依頼のことが脳裏を過ぎった。
時計を見ると、13時を超えている。
…こんな時間だし、もう参加枠は埋まってるだろうな。
そう思ったものの、とりあえず確認もせずに諦める性分ではないから、教室へ向かった。
そしてボクは、6番目の枠をゲットしたのだ!
教室からの帰り道。
天気も良く、依頼を受けることに決まった高揚感から、いつもの通学路からちょっと足を延ばして遠回り。
散歩もして帰ろうと思い立ったのだ。
とある寺の境内。
風はだいぶ冷たいけれど、日差しは本当にぽかぽかと暖かく、良い気分。
こういうのを、小春日和って言うんだよね。
参道を登りきり、見晴らしの良い場所を見つけ、ボクは上着を脱いだ。
色が抜けた空は高く、雲がない。
山粧う。遠くに見える山肌を覆う木々は、赤や橙・黄色に染まって早くも傾きかけた陽を浴び、淡く輝いているかのようだ。
うーんと大きく空へと伸びをして、ぴゅうっと海側から吹く風を浴びると、やはり肌寒く感じる。
ボクはまた、上着を羽織った。
さて、帰ろう。
くるりときびすを返し、元来た道とは違う道を下っていくと、道端の植え込みに鮮やかな紫を帯びた桃色がちらりと覗いた。
あんなところに、なんだろう?
時折、路傍の植樹にゴミを置いていく輩がいる。
こんな場所にまで、そういうのが居るのか…とため息混じりに歩を進めてみると、ボクの思惑は、どうやら外れたらしい。
その鮮やかな紅紫は、季節はずれも良いところ、サツキの花だったのだ。
あ?こんな時期にサツキ?
ボクはわが目を疑って、2・3度目を凝らして見つめてみたけれど、やはりどう見てもその花はサツキで、しかも1輪ではない。
今日みたいなぽかぽか陽気で、もう春が来た、と勘違いしちまったのかな。
なんだか可愛いや。
ボクはにっこり笑うと、部屋までの道をまたのんびり歩き始めた。