posted by 渡月・トワヤ
at 12:25:43 │
EDIT
P.M.0:25 逢いたいヒトが居る。
昨日、顔を見たばかりなのにもう逢いたいなんて。
ボクはどうかしちまっている。
「…おはよ」
まだぼんやりする頭で、リビングに降りた。
別に夜更かしをしたわけではなかったけれど、まったく起きられなかったのだ。
「おはよう、ってもうお昼過ぎてるわよ」
ダイニングテーブルで新聞を読んでいた母は半ば呆れるように笑って言った。
「父さんは?」
休日の父の行き先など分かりきっていたけれど、なんとなく口を突いて出た言葉。
「トワが帰って来てるからって、父さん張り切って出掛けたわ。
きっと今日はご馳走よ」
父の趣味は釣りだ。
小さい頃は、海に連れて行ってもらったりも、良くしたっけ…
「魚、久しぶりに食べるかも。
楽しみにしてよっと!」
昼飯を食べながら、話は自然、学校生活のこと、一人暮らしのことになる。
「だーかーらー。
このあいだの電話でも言ったろ。
ちゃんと食ってるってば」
心配してくれる相手が居るというのは、幸せなことだ。
わかっているけれど、あんまりしつこいと、な。
ただし、相手が誰であろうとご機嫌を損ねるのは、性に合わない。
ボクは話題を少し反らすことにした。
「あぁそうだ。野菜使ったメニュー。サラダばっかじゃ飽きちまう。
なんか簡単なの、教えてヨ?」
そう言うと、母は嬉しそうに笑った。
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