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「おぅ、カナメじゃねぇか」
1Fのコンビニでカナメの姿を見かけたボクは、軽く右手を上げて声をかけた。
「うっす」
カナメは立ち読み中の雑誌から視線を寄越し、にっと笑った。
ボクが買い物を済ませて店を出るのに合わせ、カナメも店を出ることにしたらしい。
エレベーターに乗り込んだところで、思い出したように、ボクへ渡したいものがあると言う。
なんだろう?
この後に、別段予定も何もなかったので、そのまま彼の部屋へ。
ごそごそと荷物の中を探り出したもの。
「これ。土産や」
渡されたのは、ブーメランが数本。
「おぉぉ!いつもありがとっ!」
ボクはブーメランをぎゅっと抱きしめて、にまにま。
あぁ、そういえば。
ボクがブーメランを飾っている壁は、カナメの部屋側だったような気がする。
「あのさ…言いにくいんだけど」
「ん?」
「コレクションの壁…たぶん、ここの裏なんだよねー」
壁を指差しつつ、にへらと笑い、
「ぼちぼち、崩落するかもしれんから、ごめんなっ」
殊のほか、愛想良く。
「もう屋上の倉庫使えや!」
カナメは言うが
「そんな…ボクの大事なブーメランが日の目を見れないなんて!」
ボクは必死の抵抗を試みる。
「…あぁ、ひとつコレクションルーム作ってもらいてぇぐらいだ」
まぁ、無理だろう、とタカを括ってたボクの言葉に
「なら、空き店舗使えば」
アッサリと、管理人(代理)から、OKが出たもんだから、ボクは面食らってしまう。
「…じゃ、じゃあ、遠慮なく」
少しばかり挙動不審になってしまいながらも、
「ありがとな!」
コレクションルームだなんて、凄すぎる!
やっぱり嬉しくて、もらったばかりのブーメラン数本を抱きかかえて、ボクは心から笑った。