posted by 渡月・トワヤ
at 20:38:49 │
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夜。
陽がとっぷりと沈むのを待って、屋上へ上がった。
これは、このところのボクの日課だ。
手すりに背を預けて座り、海の方へと吹く風が上空の雲をゆっくりと流してゆくのをぼんやりと見送る。
(口もぽかんと開いているから、あまり人に見せられた姿じゃないけれども…!)
迫り来る宵闇には、一番星がきらり。
ボクは持ってきたマグから、カフェオレを一口飲んだ。
日曜日には、じっくりとコーヒー豆を炒ってゆったりと挽き、自分のためのコーヒーを淹れる。
1週間の自分へのご褒美と言ったところかなぁ。
別段何かしらを頑張ってるワケでもないんだけどね。
まぁ、それはそれ。
今日のコーヒーも美味いから、それでいいや。
こうしていると、どうしても頭をぐるぐる巡るのは、今日届いた手紙のこと。
その手紙をボクは待っていたから、胸はきゅっとし、開封する指先が少しだけぎこちなくなる。
あけちゃわないでおこうかな、なんてそんな思いが一瞬脳裏を掠めたりして。
だけどその内容は、おおむね想像していたとおりのことだったような気もするなぁ…
とにかく、方法はどうだったにせよ、伝わってたことは(正直言うと、まさか気づかれてたなんて思わなかったんだけれど)やっぱり良かったと思う。
やさしいキミのおかげでボクは、傷つくこともなく後悔もせず、きちんとこの気持ちに折り合いをつけることができそうだから。
きっとこれが、最善だったんだ。
ボクの声は、まだキミに届くかな。
「本当にどうもありがとう。気をつけていっておいで」
風に乗せて空へと還す想いは、きっときらきら輝く夜空の星になる。
どうかキミに、心からの笑顔で過ごす日々が訪れますように。
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