ボクは、問題集をいったん閉じると、台所へ向かった。
豆から炒るのはちょっとしんどいし、もう今日は簡単ドリップのコーヒーで良いか。
・・・あぁ、そういえば、一昨日フルるんにもらったクッキーがあった、あれも食べちゃおうっと。
脳みそにも、栄養をあげんといけないもんね。
……しかし、簡単ドリップも捨てたもんじゃないよなぁ。
炒りたて挽きたての豆に比べれば落ちてしまうけれど、ふんわりとコーヒーの良い香りは、十二分に部屋に漂っていく。
さて、美味しいコーヒーも入ったことだし、ひとまずコーヒーブレイク♪
ソーサーの縁にクッキーを数枚載せて、机へ戻る。
ふぅっと冷ましながら一口カフェオレをすすり、気づけば空いた方の手で、1通の封書を手繰り寄せている。
くすぐったいような、しめつけられるような、なんとも形容しがたい気持ちにおされるように、こうしてボクはまたこの手紙に手を伸ばしてしまっている。
そして決まって、その手紙を読み終えたボクはとてもやさしい顔をしていると思う。
…だいたい、この手紙を開くのは、いったい何度目…なんだろうか。
特別なことは何一つ書かれていなくて、いかにもあの人らしい文面に、
ともすれば、ボクは泣いてしまいそうなほどの安堵感を覚えてしまう。
あぁ、そうだ。せっかくだから、返事を書こう。
ボクは問題集を脇によけて、気に入りのレターセットを取り出した。
とりたてて大きな出来事はなくて結局は、なんだか日常を淡々とつづったような良く判らない手紙になっちゃったけれど、そこはそれ。
ボクとしては、勉強の息抜きになったからいいけれど…
あの人にとっても、そうだと嬉しいなぁ。
せめて、勉強の邪魔にだけは、なりませんように…!(拍手
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