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Hermitage

PBW「シルバーレイン」のキャラクター、渡月・トワヤ(b63279)の日記。この世界をご存知ない方はブラウザバックをお勧めします。

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  posted by at 23:34:31 │EDIT
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昼休み、屋上にて。

  posted by 渡月・トワヤ at 12:33:03 │EDIT
風が吹く屋上。
秋晴れの空はカラっと澄み渡り、うっすらとすじ雲が流れている。

案外、屋上で昼休みを過ごす人が多いのに少し驚いたけれど(まぁ、自分もそのうちの一人ということだし)、適当に空いた場所を見つけて。

「ね、恭一。ここでいいかな?」
「ああ。構わないよ」

ボクたちは、腰を下ろした。


「トワヤは、毎日ちゃんとご飯を作ってるんだったよね?」
秋桜の野原でのデートで交わした、そんな会話を恭一は思い出したようだった。
ふと彼を見ると、ボクが食べていた弁当に視線を注いでいる。
「うん、そうだけど…あはは、あんまり見んどって。可愛い弁当とかじゃねぇし」
見映えが良い弁当とは言いがたいから、ボクは少し恥ずかしくなる。
「……ああ、ごめん……でも、美味しそうだから、恥ずかしがることなんてないのに」
「…あ、ありがと」
美味しそうだ、と褒められて、くすぐったくて。
ボクは上手な言葉が見つからなくて、それをごまかすように、玉子焼きをぱくっと口に放り込んだ。


ごちそうさまをすませると、ふわ…と小さくあくび。
恭一は心細かくて、そんなボクの様子に気づくと、自分の上着を脱いで、ボクへとかけてくれた。
昨夜、ボクが風邪気味だったことを気にかけて、
「こんなところで寝ちゃダメだぞ」
と、心配顔をする。
「うん、寝たりはしないよ、大丈夫。それに此処は日当たりもいいし暖かい」
ボクは微笑んで頷いた。恭一に不要な心配はかけたくないから、自分を大事にするって、決めたんだ。
恭一から借りた上着を羽織り、ボクは彼の肩に自分の頭を預けて寄りかかるように座って、空やそこを渡る風を眺めることにした。
恭一はそんなボクの様子を見、それから本を取り出して、読み始める。
遠く、昼休みの校庭の賑やかさが耳を掠めて、ボクらの間には、穏やかな静寂。


言葉を交わすも交わさないも、ボクらにとってそれは、瑣末なことなのだと思う。
ふたりで居れば…それがどんなに短い時間だろうとも、こんなにも穏やかでやさしい時間が流れるから。


ボクにとって恭一との時間は、かけがえのない、たからものなのだ。

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