まだ髪の毛が、少し湿り気を帯びている風呂あがり。
今日は、恭一のとこに遊びに行く予定がなかったので、さっそく観ることにした。
ミルクで煮出した紅茶を大きいマグにたっぷりと作って、準備OK。
物語は、これといった大きい事件もなく ── と言っても、とある人物が強い酒を呷って倒れてしまったり、泥棒が入ったりするぐらいのことはあるのだが、それも大したことではないとでも言うように ──、淡々と静かに時が過ぎていく。
主人公は、何気ない日々を、ただ丁寧に過ごす。
どっしりとした安定感と、あるがままを受け入れる適度な余裕。
自分は自分、他人は他人ときっちり線引きできるのは、ドライというのとはちょっと違う気がする。
その心に、他者への尊敬の念がいつもあるからじゃないかな、と思う。
そして、「なるようになる」とでも言うように前を向き、背筋をしゃんと伸ばした彼女は、凛とした美しさを持つ。
ボクもそんなふうな大人の女性になりたい、とこの映画を観るたびに思う。
もしそんな大人になれたとしたら、そのときのボクは、今のボクとは違っているのだろうか。
「人は変わっていくものですから。」
主人公の言葉が胸に落ちる。
変わっていくものだとしても、変わった先のボクは今のボクの続きで他人ではない。
先日本で読んだ、「変化を恐れず、楽しめればいい。」という言葉を思い出して、繋ぐ。
そう。
どうせなら、素敵に変わる自分を思い描いた方がいいに決まってる。
なんだか、哲学的になっちゃったなぁ…
あっ、ミルクティ、冷めちゃってるや。
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