posted by 渡月・トワヤ
at 23:30:57 │
EDIT
淹れておいたジャスミンティは、もうすっかり冷めてしまっていて、とても冷え込んでいる今夜を物語っているようだ。
ボクはひざかけをかけなおし、読みかけの本に再び目を落とす。
どうして、秋の夜というのは長く感じられるのだろう。
虫たちの声が消え、代わりに冬の足音が聞こえてきそうな晩秋であろうと、長いものは長いと感じる。
…恭一は今ごろ、何をしてるかな。
ふっと浮かんだ笑顔。
ボクはこうして一人でいろんなことを考えるたびに、自分の心の中にいつも彼の存在が在るのだと感じずにはいられない。
寄り添って通りすぎた2ヶ月という時間はほんとうにあっという間で、それなのに16年というボクの今までの人生の中で一番きらきらと眩しく輝いている。
風渡る、雲ひとつない青空も。
ページを繰る音だけが時折聞こえる夕暮れの図書館も。
見渡す限り、秋桜が咲く野原も。
こうして、想いを馳せる秋の夜長も。
ひとつひとつが色鮮やかにボクの記憶に焼き付いている。
それは全部、彼のおかげなのだと思う。
逢いたい。
一目でいいから、顔を見て、笑いあいたい。
彼も今、同じように思ってくれていたらいいなって、思う。
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