posted by 渡月・トワヤ
at 13:49:40 │
EDIT
昼食を済ませると、読みかけの本を開いた。
図書館への返却期日は1週間先だけれど。
このところの知識欲とでもいうのか、早く次を借りて読みたい気分でいっぱいなのだ。
…そもそも、お目当ての本には、未だフラれているし。
一章が終わったところで、ふぅ、と息を吐き出して、顔を上げた。
今日は曇りの天気の所為か、やけに冷え込んでいる。
窓からの明りだけでは部屋の中は充分に明るくならないし、その薄暗さがまた、肌寒さを増長させているようにも感じられる。
ボクはスタンドライトを点けた。
今頃、何をしてるかなぁ。
ボクは恭一を想う。
ボクが想うように、今、彼もまたボクを想ってくれているとしたら。
その幸せな奇跡をボクはなんと呼べばいいんだろうか。
ボクはまた、ページを繰る。しばらく読み耽っていたときに、ふと、指先が冷えていることに気づいた。
…道理で、どうも読みづらかったはずだ。
ほぅと指先に息を吹きかけ、ゆっくりと両のてのひらをこすりあわせた。
秋が終わりを迎え、入れ替わりに冬がくる。
紅葉はますます色を深め、ひらひらと風に散っていく。
これを読み終わったら、散歩に出かけよう。
図書館によって本を探し、スーパーでころんとした小さな焼き芋を二つ買って、恭一に逢いにいこう。
PR