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Hermitage

PBW「シルバーレイン」のキャラクター、渡月・トワヤ(b63279)の日記。この世界をご存知ない方はブラウザバックをお勧めします。

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  posted by at 02:57:58 │EDIT
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木枯らしぴぃぷぅ吹いている

  posted by 渡月・トワヤ at 12:58:31 │EDIT
「…今日、昼飯食い終わったら、一緒に屋上へ行きたいんやけど」
今日は一段と寒いけれど、どうしても、恭一と一緒に空を眺めたくなったボクは休み時間に彼に話しかけた。
もし仮に、弁当を食べ終わってからそう誘ったとしても断られることはないと知っているけれど、恭一と少しでも話がしたいってだけの、ボクの口実だ。

「うん、わかった。」
彼はいつもと同じように、淡く微笑んで頷いてくれる。



屋上へと続く重い鉄のドアを開くと、びゅうっと凍てつくような風が吹き込んできて、ボクは思わず、ぎゅっと目を瞑った。
さすがにこの季節、さらに天気は曇り空ともなると、昼休みを屋上で過ごそうという物好きはあまりいなくて、ボクは適当な場所を見つけ、壁に寄りかかる。

「…寒いね」
ボクが呟くと、もうすぐ12月だからね、と彼は言った。
そう言うのがいかにも恭一らしいなぁ…ってボクは安心してしまう。
ぴゅう、と吹き抜けた風。
思わず「わっ」と首を竦めたボクを、恭一は少し自分の方へ引き寄せて、
「ちゃんと防寒しないと風邪ひくぞ」
と言いながら、自分が巻いていたマフラーを少し緩めボクへと巻きつけてくれた。
「…あ、ありがと」
ぐっと近づく距離に、耳まで熱くなってくのが自分でも判る。
ちらっと彼を見上げると、思わず視線はぶつかって
「ええとあのっ…次からはその、気をつけるよ」
慌てて俯き、しどろもどろ。
「…ああ、そうしてくれ」
くすっと笑う声が頭の上から聞こえ、彼はボクの頭をぽんぽんと撫でた。

恭一はいつだって、ボクがやりたいことやしたいこと、行きたいところへ付き合ってくれる。
理由を聞かないのは、もしかしたら、ボクが「やりたい」と思うことは基本的にその時々の思いつきで理由などないのだと、どうしてだかもうすでに知っているからかもしれない。

つないだ手を恭一のコートのポケットに突っ込んで、一緒に空を渡る風を眺めた。
「…ねぇ、恭一」
「ん?」
「…寒いね」
おいおい、さっきも同じこと言ったぞ、とでも言わんばかりに恭一は苦笑いする。
「けど…」
ボクはポケットの中でつながれた手に力をこめて、いたずらっぽく彼を見る。
「すごく、あったかいね」
恭一も、ぎゅっと手を握り返して
「…ああ、暖かいな」
ボクらは、まるで秘密を共有するみたいにこっそりと微笑みあった。


もっともっと、ボクはきみのことを知りたい。
もっともっと、きみにボクのことを知ってほしい。
だから。
どんな些細なことでもいい、ボクはきみとたくさんの話をしたいと思う。
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