「いっせーの…!」
「いっせ~の!」
「セーノォ!」
皆の掛け声が重なって、続いてガサガサと包みを開ける音。
ボクが引いたのは、表紙にエーデルワイスの描かれた綺麗なアルバム。
わぁ…
偶然に選んだものだったにもかかわらず、今のボクにぴったりな贈り物だ、と思った。
今までならば、思い出というものに、そこまで執着などしていなかったのだけれど……
現金なものだ。
彼と出逢ってからは、目に映る何もかもがキラキラと眩しくて、共に見るものすべてを大事に仕舞っておきたくなっていて。
彼と共に過ごすその時間のひとつひとつを、永遠に閉じ込めてしまえたら。
このアルバムがぱんぱんになっちゃうくらい、たくさんの想い出を作りたい──。
「あ、それ俺の選んだやつだ」
グラたんがボクの抱えたアルバムを見て、うれしそうに笑った。
「わ、そうなんだ?すごく綺麗なアルバムだよね。ありがとう、大事に使う!」
ボクも笑う。
周囲にあふれるのは、みんなの幸せそうな笑顔。
本当は、贈り物の交換という名目の、笑顔の交換会なのかもしれないね。
…ふと脳裏を過ぎる笑顔。
来年は、ここでも、一緒に過ごせたらいいな。
と、そこへ、真打登場!
ちょっとクラシカルな郵便屋さんのコスチュームに身を包んだまいおが、皆が手にした贈り物を見ながら、各々へカードを手渡していく。
「はい、トワヤさん」
にっこり笑って、ボクへもカードを手渡したまいお。
郵便屋さんのコスチュームだけれど、ボクにはサンタクロースに見えた。
みんなが笑顔で過ごせるよう一番心を砕いているのは、いつだってまいおだってこと、ボクは知ってる。
そんなまいおに、ボクは甘えちゃっているけれど。
来年も絶対、こんなふうにプレゼントの交換会、しようね!
PR