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Hermitage

PBW「シルバーレイン」のキャラクター、渡月・トワヤ(b63279)の日記。この世界をご存知ない方はブラウザバックをお勧めします。

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  posted by at 17:19:03 │EDIT
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小春日和

  posted by 渡月・トワヤ at 14:29:05 │EDIT
午前中に掃除を軽く済ませコインランドリーを回し、その間に図書館へ行った。

午後の柔らかな陽射しが、部屋の床の広範囲に降り注ぐ。
外はとてもとても寒かったのに、こうして降り注ぐ陽射しの穏やかさはそれをうっかり忘れさせてしまう。



ボクはカフェオレを淹れ、さっそく借りてきた本を開いた。
読書と言えば、栞。
特に文庫タイプの本を読むときには、ちょっと目を離すときにでもパタンと開いておいておけなくて、都度、栞が必要となる。
本を買うとおまけでもらえる紙のタイプは、詩集のお気に入りのページに挟んでおいたり、ちょい読みしたいときに挟んだりと、その気軽さとは裏腹にかなり重宝している現実。実際、ボクの机の引き出しには常時、数枚のストックがある。

今読み始めた本はとある作家さんのエッセイで、物の見方を、少しだけ柔らかくさせてくれるようだ。
初めの10ページほどを読んだあたりで、ボクはだいぶそれを気に入ってしまった。こうなると都度借りるのは少々面倒になり、古本屋めぐりを余儀なくされるワケだけれども、それがいつになるのかは、わからない。
大事なことを忘れてはいけないから、手帳に出版社と作家、タイトルをメモしておくことにする。

ちょっとだけ、のつもりだったから、いつもの紙の栞でいいんだけれど…
手に取ったのは、恭一から贈られた蒼い栞。
大好きな本には、分相応なものを。
他人から見れば些末極まりないことだろうけれど、ボクのこだわりが、この本へは迷わずにそれを選びとらせる。

ボクは栞を手に、しばらくそれをぼぅっと見つめていた。
それをボクへの贈り物に選んだ、尤も彼らしい理由と気持ちを想い、胸がぎゅっと締め付けられていたからだ。
ボクは何を返せるのだろうか、その深い想いに。
「何をする必要もない。」
彼がきっとこう言うだろうということは、重ねた時間が教えてくれる。


これから何度でも、この栞を目にするたび、手に取るたびに、決して色褪せることなどない彼の想いが、何度でもボクの胸に静かに押し寄せるのだろう。

だとしたらボクは、その穏やかで力強い波を、
その永遠と呼べる想いを、何度でも受け止めてあげたら良いのだろうか。
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