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at 00:59:50 │EDIT
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熱はないから、少しぼんやりしているのはたぶん薬のせい。
活字を追うほどの頭の回転がないと思ったボクは、寝る前にオールカラーの花辞典を眺めていた。
それで、大好きな木蓮のページを開いたとき、おや?と思ったんだ。
通常、木蓮と呼ばれるのは、紫が目に鮮やかなシモクレンで、白いのはハクモクレンと呼ばれる品種だということは知っていたけれど。
木蓮の項目に、花弁が紫というよりは褪せた桃色に近いものも載っていた。
ボクがすきな木蓮は、まさにこの淡い色のもの。
え、これって、シモクレンじゃないの!?
自分が好きだと思っていたものが、いわば勘違いだと知って愕然とし、知らずに「好きだ」と言っていた自分を恥ずかしく思う。
写真の脚注には、サラサモクレン、と書いてあった。
ボクはすぐさまパームトップを起動して、「サラサモクレン」を検索する。
……なるほど。
見た目と違わず、シモクレンとハクモクレンの交配種だそうで、やはりとても人気があるようだ。
漢字表記は「更紗木蓮」
更紗とは…布地のことを指すのかと思いきや、どうやらその色味のことを言うらしい。
「…さらさもくれん」
ボクは声に出して、その名を呼んでみる。
その響きは、穏やかな春の陽射しをたっぷり浴び、柔らかな風に揺れる花のおおらかさにも似て。
青い空に映える更紗木蓮のイメージが、ボクの脳裏に浮かぶ。
風ぬるむ季節。
今はまだ寒い寒い冬の夜だけれど、ボクの心にはもう、春風が吹き始めたみたいだ。