posted by 渡月・トワヤ
at 15:33:29 │
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今日はどこへ寄ろうかな…なんて考えながら歩く遊歩道。
たとえぼんやりしていても、余所見をしていても、ボクはまったく平気なのだ。
だって、恭一が、こうしてちゃんとボクの手を引いていてくれるから。
「まだ大寒にもなってねーのに、こんなに寒いとはなー…」
ボクは白い息と共に、そんな科白を呟くと、
「……冬だからな。」
恭一は苦笑する。
「まぁ、そりゃそうか…冬だもんな」
ボクも笑う。
そして、つないだ手を握りなおした。
どこに行こうかな、って考えてたのに、
行き着いた答えは、
どこにも行かなくったっていいから、
ずっとこうして恭一の隣を歩いていられたらいい、ということ。
つないだ恭一の手の甲を、自分の頬に押し当てる。
交わる視線。
「恭一の手、冷たいねぇ」
ふふっと笑って、ボクが言うと
「トワヤの頬も、冷たいよ。」
恭一も、ふわっと顔を綻ばせた。
ただ、それだけ。
きみが笑ってくれるそれだけで、ボクはこんなにもしあわせでいられる。
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