posted by 渡月・トワヤ
at 07:55:05 │
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ガッコへ行く道すがら。
太陽の光がまぶしくて目を細めながら、ボクは一人歩いていた。
「トワヤさん、おはようございます」
後ろから名を呼ばれて振り返ると、フルるんが微笑って立っていた。
「あ、フルるん!おはよー、今朝も寒いねぇ」
ボクは立ち止まって、彼女が追いつくのを待った。
彼女とボクは、見た目の雰囲気も性格もまったく違うのに、なぜかウマが合う。
ボクは彼女のことが大好きだし、きっと彼女もそう思ってくれてるはず(だといいな。)
「良かったら、学校に行きながらお話しませんか?」
断る理由なんてあるわけもない。
ボクは二つ返事でOKし、肩を並べて歩き出した。
「あ、そうだ。聞きたいことがあったんよ」
ボクは、ここ数日心に留まっていたことを彼女に訊ねることにした。
ボクの相談に彼女は
「…やっぱりそうするのですね」
とにっこりと笑った。
やっぱり…って、バレてたってこと?
ボクは苦笑する。
すると彼女は、何かひらめいたらしく「あっ」と声をあげ、胸の前で両手をぱちんと合わせた。
「それでしたら、今度私のお部屋に遊びにいらっしゃいませんか?」
その申し出は、ボクが「そうだったらいいなぁ」って思っていた以上のこと。
彼女の部屋にならボクが必要とするものはすべて整っていそうだったし、なにより、彼女自身が傍で見ていてくれるなんて、これほど心強いことはない。
「わ、ホントにいいの?そうさせてもらえるなら、すごくうれしいけどっ!」
ボクは思わずスキップしてしまいそうになっている。
もう17歳なんだから、と、ぐっと堪えるけれど!
「えぇ、もちろんです」
彼女もにっこりと頷く。
「わぁ…うわぁ~……あっ、それならね──」
ボクは寒さも忘れて話に花を咲かせながら、彼女と一緒に学校までの道のりをゆっくりと歩いた。
陽は徐々に昇ってボクらの顔を紅く染める。
今日も一日、良い日になりそうだ。
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