posted by 渡月・トワヤ
at 14:47:02 │
EDIT
「卒業おめでとさーん☆」
ボクはクラッカーを鳴らして卒業を祝う。
「おぅ、サンキュな」
圭にーさんは笑う。その笑顔に、若干憂いを含んでいるような、そうでもないような。
「どうしたんすか?もう少し晴れ晴れとしてても良いものを」
ボクが不思議に思って訊ねると
「晴れ晴れとしてるさ。進学も就職もしない希望溢れる未来が待ってるんだから…な」
大仰に涙をぬぐう振りをする。
…デリケートな問題だったんだ。
先のフェンリル依頼から仲良くしてもらってるけれど、圭にーさんは卒業するし、接点らしい接点もないし、徐々にフェイドアウトかなぁ…。
ボクは、それを少し寂しく思う。
年も性別も違うけれど、なんだか圭にーさんとはウマが合う気がするから、もっと仲良くなりたいなーって思うんだ。
ない接点は、作ればいい。
ボクは、ふと思い出したことを口にする。
「そういやぁ、嫉妬だ…」
その単語を聞いた瞬間、明らかに彼の顔色が変わった。
「お、おい、渡月。それを何処で聞いてきた…!?」
驚いたのはボクの方だ。
「へっ…?いや…あのその」
その剣幕にしどろもどろになったボクの腕を引き寄せ、圭にーさんは声を潜めた。
「まぁ、なんだ。ちょっと人のいないところへいこうじゃないか」
「…ちょ!?え…いや、ちょ…何するんすか……ぎやあーーーー!」
校庭に、ボクの断末魔の叫びが響いたとかいないとか。(大げさ
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