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三寒四温。
週の中ごろに寒さがぶり返し(場所によっては、雪が降ったとか!)
週末にかけては、コートも不要なくらいの、春の陽気が戻ってきて、。
先週今週は、ずっとそんな感じで。
2年生の最後のテストも無事に終わった。
正直なところを言えば、ボクの成績は、恭一と付き合いだしてから、右肩上がりだ。
彼に出会って、自分の目指すべき場所がはっきりとした。目標が定まれば、難しいことは要らない。そこへ向かって全力で走ればいいからだ。
もちろん、恭一も一緒に(まぁ、成績に関して言えば、ボクの少し前をだけど)走り続けてくれている。
時折、ボクがちゃんとついてきているか振り返ってくれるオプションもついている。
こうして一緒に励ましあい、刺激し合える相手でいてくれる彼に、心から感謝している。
さて、かねてから予定していたとおり、紫陽花会館から白銀寮への引っ越しもぼちぼち進んでいる。
学校からの帰りに元の部屋へ立ち寄り(もちろん恭一を連れていき)二人で荷物を抱えて白銀寮へ帰る、といった具合で、牛歩の如き地道で地味な引っ越し作業。
カナメが運送業者の手配を申し出てくれたけれど、お金がもったいないからと断った。それに、少しずつ物を持っていく作業、やってみると案外、楽しかったのだ。
新しい生活への移行期。
物事に追われるのが大嫌いでマイペースなボクは、自分のペースで引っ越しや片づけをやっていきたい。「早くしろ」と追い立てられると一気に気分を削がれ、まるっと放棄してしまう自信があるし…
だから、カナメや恭一が、意識無意識関わらず、ボクのそういうところを尊重してくれているのだと思えて、本当にありがたかった。
今日も紫陽花会館への道を、恭一と手を繋ぎながら歩いていた。
日ごと、陽は長くなり、今の季節は特に、向かっている方角の遠く、稜線の向こうへと太陽が沈みはじめる時間と下校時刻が重なるため、周囲がすべてオレンジの光に包まれはじめる。
隣を行く恭一のメガネが時折夕陽の光を反射してきらっとするのを見るのが、好きだ。
あんまり直視すると反射した光に瞳孔を直撃されてしまうし、恭一を見ていることがバレてしまうので、要注意。あくまで、こそこs……ごほっ。
実質、2年通った通学路。
どこに何の木があるのか、特にボクの好きな木蓮がどこに生えているかは、もうばっちり覚えている。
去年もそうだったけれど、春一番が吹くころからこっち、ボクは必ず木蓮の木を見上げ、つぼみの膨らみを確認してしまう。
いつごろ咲くかな。
実際は、まだまだ、なのだろうけど。
今日も同じ場所で、ボクは同じように木を見上げる。
隣を歩く恭一も、最初こそ「どうしたんだ?」と尋ねてきたけれど、それから毎日のようにボクがそこで木を見上げるもんだから、もうとっくに慣れっこになっているし、時々は、一緒に見上げたりもする。
ただ、ボクより見上げる時間は少なくて、ボクが納得して視線を前方へ戻すまでの時間、ボクが躓いたりしないように、配慮してくれてるようだ。
今日も満足いくまでつぼみの状態を眺めたら、
「へへっ」
ボクは笑って恭一を見、彼もそれに応えてくれて、ボクらは夕陽に向かって、また歩き始める。