自室でのんびりとミルクティを片手に、邦画を観ていた。
実はもう、この映画は何度も観ているし、原作も図書館で何度か借りて読んでいるので、先行きは判りきっているのだけれど。
ハッピーエンドと言い切れないこの映画の結末。そういう類のものはあまり得意じゃなく、普段はほとんど観ないのだけれど、これは観るたびにドキドキしちゃって新しい発見もあるし、いろいろと考えさせられるのが良くて。まぁ、ぶっちゃけ、好きな俳優が主演を務めているのが観るきっかけだったし、何度も繰り返し観る理由の最たるものなんだけどな!
そんな感じで、今日も無事にエンドロールを見納め、ドキドキが収まらないまま布団に入ったけれど、この指輪に嵌められた石に触れると、心に涼しい風が吹き、そして凪ぐ。
すべらかでひんやりした感触のせい?
石の淡い青灰色が、吸い込まれるような空の青に似ているのも、そう思わせる要因のひとつかもしれない。
だけれど、ボクにはボクだけの、日課にするだけの理由がある。
あれは、この指輪をもらって、わりとすぐの晩のことだった。
いつもと同じように石に触れたとき、ふと、ボクは気づいてしまったのだ。
その石に触れると感じる穏やかさは、恭一が傍に居るときと同じ感覚だということに。
彼がいつだったか言ってくれた言葉が耳に蘇り、ああ、彼が言ったことは本当だったのだと、自然に笑みがこぼれた。
いつだって、恭一が守ってくれている。
だからボクは今夜も、穏やかに微笑みながら、
幸福な自分を抱きしめて、眠りを迎えることができるんだ。
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