[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「カーナーメー!!!」
大声で名前を呼びながらドアチャイムを鳴らしたボクは、
次の瞬間にはダッシュで廊下の死角へ逃げ込んで、窺う。
「うるせぇ!!!!」
ドアを勢い良く開けた彼は周囲をぐるりと見回し、チャイムを鳴らした犯人 ──まぁ、名前を大声で呼んでる時点でバレバレなワケなんだけれども── を探している。
そして(あたり前だが)ボクはすぐ見つけられてしまうのだった…
=======
ボクは、愛用の手帳と、数枚のコピー用紙を手に抱えていた。
「ちょっと相談したいことがあって」
そう言って、手に持っていた資料を床に広げる。
それは、予てより色々考えてた得物のコトだったのだが、
自分一人で考えてたら(計算とかちょっと苦手で…)煮詰まってしまったので、
彼を頼ることにしたのだ。
「ふむ。どれどれ…」
その資料に目を通しながら、相棒は愛用のノートPCを立ち上げる。
(もう少し先の話だけれど)得物を揃えたいと思っている。
相棒が、回転動力炉と呼ばれる装置を取り付けた得物を作り、結果その強さに驚愕し、
やはり、ちゃんと自分専用の得物を揃えるべきだという結論に至ったのだ。
そりゃあ、"ケンカ"してる時の相棒の強さには敵いっこないけれど、ボクだって、役に立ちたいと思う。
信頼に裏打ちされた「相棒」という言葉には、きちんと応えたい。
今すぐって話ではないから、とにかく理想を聞かせて。
そう言ってくれた相棒に、遠慮なく自分の夢とロマン(!)を話す。
ふむふむ、と頷きつつ計算機を叩いては様々なアドバイスをくれる相棒は、
(本人には態々言わないが)とても頼もしく思う。
彼から提示される案のうち、これは!と思うものは手帳に次々と書き記した。
アルツなボクが後日になっても、忘れないように。
自分一人では見えなかったものが、
彼の存在によって、見えてくる。
狭くなりがちな視野を、彼という存在が拡げてくれるような気がして。
(こういうのを、かけがえのない存在、とでも呼ぶんだろうか?)
そんなことをぼんやり考えていると、
ふと、にやりと笑って時計を指し示す相棒。
その指に促されるまま、時計を見たボクは思わず
「早ッ!」
と小さく叫んだ。
体感していたよりもうんと早く時は過ぎていて、吃驚してしまったのだ。
何度も思ってしまうことだけれど、本当に楽しい時間はあっと言う間に過ぎちまう。
でも、もう寝なくっちゃね。
「カナメ、助かったよ。ありがとうな!」
まとめた資料と手帳を抱えて立ち上がったボクが満面笑顔で礼を言うと、
彼もにこやかにそれに応えてくれる。
それからおやすみを言い合って、
ボクは自分の部屋に帰るのだった。