posted by 渡月・トワヤ
at 14:37:14 │
EDIT
柔らかい陽射しが、常緑樹の葉をふんわりと覆っている午後。
吸い込む空気は、思いのほか冷たくて。
ボクの胸は、何を思うより前に、勝手にぎゅっとなって。
どうしてだろう?
何がそうさせたのか?
ボクはしばらく考えて、そして自分なりの答えを見つける。
普段は思い出すこともない出来事がある。
それは単に"思い出さない"というだけのこと。
何か─たとえばそれが風の匂いや音、花の色など─を切欠にして自分の内に仕舞われていたものが、今日みたく本人の意思とは関係のないうちに引っ張り出されてくることがある。
そんなとき、ああ忘れたワケではなかったのだな、って思う。
そしてやはり、これからも忘れることはないのだろう。
そういう思い出さない思い出が、ボクの一部になっていく。
それは決して、嬉しいことばかりじゃない。
思い出したくもないほど悲しいことや、やりきれないこと、切なくなることだってたくさんある。生きているんだから、それは当然のことだとも思う。そして、その直接的な痛みは時間でしか癒せないってことくらいは、もう知っているけれど。
今日胸に去来した想いは。
頭の記憶でなく、心の記憶。
だから……理屈じゃなくて、感覚でしかとらえられなかったモノ。
けれどボクは、たとえ時間がかかっても、逃げたりしないで向き合い、受け入れて、乗り越えていけたらいいなと思う。
そうすることで、しなやかな強さや、やさしさを持つひとになれるんじゃないかって。
たくさんのさまざまな想いを抱えればこそ、輝けるんじゃないかって、考えているから。
PR