posted by 渡月・トワヤ
at 00:40:02 │
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布団に入って、ベッドサイドのスタンドの明りで本を読んでいた。
──ピリリ。
小さく控えめにケータイが鳴った気がして、ボクははっと頭を上げる。
いつの間にかボクは、本を開いたまま、突っ伏して眠ってしまっていたらしい。
時刻を確かめようとケータイに手を伸ばす。LEDがぴこぴこ光っていて、さっきの着信音が空耳ではなかったことを証明している。このLEDの色は、彼からだ。
ボクは、はやる気持ちを抑えながら、メール画面を開いた。
煌々と光るディスプレイに映る文字を、そっと指でなぞってボクはふわりと微笑む。
彼のことばはいつだって、ボクの胸にオレンジ色の暖かい光を灯してくれるから。
──今日も一日お疲れさま。
寝ぼけたままのぼんやりしている頭と、彼への想いとで身体も心もぽかぽか。
返事は、また次に。
瞼はとろんと重く、甘い想いが心を満たす。
ボクは明りを落として、
ぱたんと閉じたケータイを胸にそっと抱きしめて、
枕に頭を埋めて目を閉じた。
おやすみ、良い夢を。
いつでもここに、ちゃんと在るからね。
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