団ジョン探索中。
いきなり仲間割れしたメンバを見て、おろおろと
「仲間割れしちゃった。チョコレート渡したら仲直りするかな…」
というメンバの一人の言葉に、ボクは
「ハイ!ちょこれーとほしい!」
と手を上げた。
ボクはこの段階で、仲間割れに加担してしまったのだった。
さてそこで、「誰と仲間割れするつもりなのか」と問われたのだけれど、はて。
そも、誰と仲間だったのかが、思い出せない。
うーん、と首をかしげたボクに、問いかけた先輩は痺れを切らし、
「俺とトワヤは、永遠の固き友情とか愛着とかそんないろいろで結ばれた仲間だろー!」
と(狼変身しているまま)ボクに当身してきたのだ。
「…へっ!?」
1mをゆうに越す巨体から繰り出されるタックルで、ボクは見事に吹っ飛ばされた。
…エイエン?
……カタイユウジョー?
………ナンカイロイロ・・・?
木っ端のように吹っ飛ばされながら、走馬灯のように先輩の言葉が巡る。
「あ…あれ、そうだったっk……」
なんだかそんな気もしてきた。まぁ、これって明らかに衝撃でボクの記憶が混乱していたからなのだけれど。
──そうか。大事な仲間のこと忘れちまうなんて、どうかしてたな。
チョコレートに釣られた自分に苦笑いして、起き上がろうとした刹那。
「…ぐはっ!」
ボクは再度、突っ伏すことになる。
その第二波で腹のあたりをしたたかに打ちつけた。
背中に、急に重石が乗っかったみたいでまともに声も出せやしない。
「…いったい、なんなんだ?」
肺を押しつぶされ、蚊が鳴くような声で独り言る。
……けど、これ、石なんかじゃない。
背中があったかいし感触もやわらかい。ちょっとゴワゴワ(ちくちく?)しているけれど。
まさか、な。
ゆるりと首を後ろにめぐらしたら、そのまさか。
固い友情を誓った(?)先輩がボクの背中に乗っかって、尻尾を盛大に振っている。
じゃれ付くのは、わんこの習性なのか?
っていうか、ボクは(わんこ属性だけれど)わんこじゃないんだってば!!
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