posted by 渡月・トワヤ
at 15:32:26 │
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川土手の草のうえに大の字で寝転がって
青い空に手をかざした。
広げた指の隙間から、こぼれた太陽の光がボクの目を射て思わず瞳を閉じる。
未来のことなんて、誰にもわからないから。
ちょっとだけ確かめたくて、でも本当は少し怖くもあって。おどけたフリをしてごまかしてしまった。
少しだけ呆れ顔をされちゃったけれど、その後で囁いた彼の言葉はきっと、
焦らなくていい、急がなくていい、と
繋いだ手を少しだけ強くして
鉄砲玉みたいに飛び出してしまうボクのことを繋ぎとめていてくれる、
いつもどおりの彼の、せいいっぱいの愛情だと思う。
あのときの彼の言葉が見透かしているはるか先は、
ボクが見ている方向と同じだと思えて、本当に嬉しかった。
未来のことはどうなるかわからないけれど、希望はいつだって、この胸に灯ってる。
瞼にはまだ太陽光の残像。
ボクは身体を起こして、川面を渡って吹く風に吹かれた。
川のせせらぎを耳にすれば思い出すのはおよそ一年前の花の滓。
あれからまだたったの一年しか経っていないなんて嘘みたいだ。だって、ずいぶん長い間一緒に居るみたいに、ボクらはとても二人で居ることが自然に感じられるんだもの。
これからだって、きっとずっと、それは変わらない。
すみれ色の花に、
八重咲きの花に、
あの日、ボクらが込めた願いはちゃんと叶えられたんだね。
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