嫉妬団で出掛けた地縛霊退治は(狼先輩とその彼女の華麗なラヴラヴ攻撃であっさりしつつもじっくり6Tで終了したが)、結局”団”らしい嫉妬の炎にすべて焼き払われ、大爆発のうちに終わった。
ボクは自室のベッドに臥し、ぼんやりと天井を眺めている。
気をつけて行ってこいよと言って、ボクの頭をぽんと手のひらで撫ぜ、彼は送り出してくれた。そうしてくれたことがすごく嬉しくて笑顔で、うん、と頷いたのに。
──こんな姿で帰ってきてたら、また、哀しそうな顔をさせてしまうよなぁ…
ボクは彼の表情を想像して切なくなり、小さく息を吐いた。
プールで一緒してくれる先輩たちにも ─ 「問題ないよ」と言ってもらえたけど ─ もともと仲間うちで一番弱いボクなのにさらに迷惑をかけちゃうだろうことは想像に容易いし、あぁ、自分の不甲斐なさばかりが目に付いて嫌になる。
でも…まさか、敵は本能寺にあり、じゃない、身内だったとはなぁ。
嫉妬団て、思った以上に奥深いわー。
ボクはやっぱり、まだまだヒヨッコってことだ。これはますます嫉妬団のニューカマーとして新しい嫉妬の在り方(できれば誰も傷つかない方法)を模索しなくっちゃ。
それはそうと、地縛霊退治の本当の主役はにーさんとその彼女さんだったんだ。
彼女の20歳の誕生日に何もリアクションしなかったにーさんにはさすがに同情の余地はないと思ったが、(マウントポジションの)彼女さんに小さい箱を差し出して「結婚しよう」つってプロポーズしたとき。にーさんは相当ぼろぼろだったけど、男らしくて一等カッコよかったなぁ。
いいなぁ、いつかボクにも……そんな日は来るのかな。(念のために言うが、にーさんみたくぼろぼろになる日って意味じゃない!!)
ボクはあのときのシーンを思い返して、表情を緩めた。
まぁ、そのせいで、真の嫉妬団員による嫉妬の炎が最高潮に渦巻き物語はクライマックスに向かって一直線に熱暴走、結果全員重傷というオチがついたワケだが。
そういえば、ボクもなんだか「ばかー!」って言われたっけ。
まぁ、いいか。そのことは、ねーさんは甘んじて受け入れようじゃないか。
にーさんの婚約は、ケガの功名?(重傷の誘発要因だったかもしれないという一説は足蹴にする)
ふたりともとても幸せそうでそんな彼らを見ているだけでこっちまで嬉しくなるし、身体は痛いけど今回はそれでチャラってことにしようか。
…でも、彼には心配をかけちゃって、本当に申し訳なく思う。
心配かけた罪滅ぼし?彼にはなんて言おうか。
「元気になったらまたデートしようよ」
あ、でもこれじゃあ、ボクも楽しいから、罪滅ぼしになってない…のかな。。。
そんなことを考えながら、ボクはまたいつの間にか眠ってしまっていた。
空けた窓から、薫風がそよと部屋に滑り込んで、ボクの頬を撫でている。
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