posted by 渡月・トワヤ
at 22:56:50 │
EDIT
「…とわ、随分強くなったんだなぁ」
戦いが終わった後、微笑みながらそう言って頭を撫でてくれた、おおきな手。
「うん」
ボクは一言頷いて、少しだけ俯いた。
頭に載せられたてのひらと、ボクへそそがれるやわらかな視線が、少しくすぐったくて。
でも、そうやって彼から頭を撫でられるのが、ボクはだいすきで。
最後の戦いの終わりにこうして彼と寄り添うように自分の足で立っていられたことが嬉しくて。
いくらボクの腕っぷしが強くなろうとも。
彼に守られているという信頼感に変わりはなくて。
ボクは心から安堵している自分を感じていた。
ボクの瞳は、表面張力をぎりぎりのところで保っている。
瞼を動かすと、こぼれてしまいそうだから、俯いたまま。
とびきりの笑顔を見せたいから、
もう少しだけ、こうして傍で待っててな?
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