posted by 渡月・トワヤ
at 16:35:01 │
EDIT
「そろそろ行くぞ~」
ボクの部屋のドアを軽くノックして、彼は言った。
今日のボクは、黒のキャミの上に、シフォン素材が涼しげなオフ白のポンチョ風チュニック、黒のホットパンツにウェッジソールのサンダルという出で立ち。
「はいは~い」
と勢い良くドアを開いて目の前の彼は超普段着で。
でも、そんなことを気にすると思われるのは、ちょっと心外だ。
ボクがめかしこむのは、自分がそうしたいから。それはボク側の問題。
彼が服装に頓着しようがしまいが、それは彼の自由。身なりで彼の人となりが変わるわけはない。
彼と同じ時間を過ごせるなら、ボクにとってはそれ以上の喜びはないのだ。
「今日も暑くなりそうだな!」
先に歩き出した彼に追いつくように小さく駆けてその指を絡め、満面笑顔を向けた。溢れるような嬉しさを抑えることなんてできないよ。
「ああ」
彼は小さく微笑んで、ボクの言葉に相槌を打つ。
傍にいられる、ただそれだけでいい。
それだけで、こんなにも満たされる。
彼の傍に居ると、満たされた心から溢れる何かが涙になってこぼれそうになって慌てる。
ボクはこんなにも、涙腺が弱かったろうか。
ボクを選んでくれたあなたに、
いつでも、心からのありがとうを。
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