posted by 渡月・トワヤ
at 23:31:54 │
EDIT
(どうしようもないなりに、一夜漬け2日目
うーんと伸びをして、時計を見やり、携帯に手を伸ばした。
何度かの呼び出し音の後。
『もしもし、渡月です』
約一ヶ月ぶりの母の声。
「あ、母さん?トワヤだよ」
『あら、久しぶりね。風邪なんか引いてない?ちゃんと食べてる?』
二言目には「ちゃんと食べてる?」だ。
さすが、渡月家。
「大丈夫、まがいなりにも自炊できてる。
今日からテストなんだ。で、ちょっと勉強の合間なn…」
ボクの言葉を遮って母は、
『…電話してきてる場合じゃないんじゃないの?トワヤ、小さいころから勉強は──』
こうなると小言を食らうのは、目に見えている。
「あぁ、はいはい。勉強ヤッテマース!
それでお願いがあるんだけどさぁ」
今度はこちらが母の言葉を遮るように、とりあえず用件を切り出した。
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『え?干物を…? トワヤ、そんなに干物が好きだった?』
そりゃあ、干物はキライじゃないけど、わざわざ送ってくれと頼むほど、好きなわけではない。
「いや、あのその…」
どう言ったものか少々困惑したものの、
「隣の部屋の…ヤツがね。この間の土産、すげぇ喜んでくれてさ。
いつも世話ンなってるから、また持ってってやろうかと思って」
『あら…』
そう言って、少し押し黙る母。
(と思ったら、受話器を手で押さえて、父親を呼んでいる声が聞こえる。
『お父さん!トワヤにお友だちが出来たんですってよ!あぁ、どうしましょう!』
…まる聞こえっすよ、母さん(ため息
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