posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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「唐突やけど、えぇかな」
相棒が訪ねてきて、開口一番。
何を言われるのかちょっと身構えてしまい、内心ドキドキしていたのは内緒だ。
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団長交代。
すでに一度、ボクらの間では話題に上っていたのだけれど、
まだ先の話だと思っていた所為で、心の準備がまったくできていなかった。
相棒もまた、思い立ったら即行動の人なのだと、今更ながら実感する。
部屋に篭ってやっていた作業の手を止めて、看板を挿げ替えることにしたが、
何も具体的に考えていなくて、さてどうしたもんかと考えあぐねる。
まぁ、ボクらしくやれば良いか。
とりあえず結社の説明を、思いつくままに全部書き連ねていたら、
なんだかとてもダラダラとした印象だし、言いたい事がボヤけているし。
読み返して、自分に苦笑い。
えぇい、面倒だ!
そうして、潔く半分以上消してから、エントランスに貼り替える。
「すっきりして えぇやんか」
ボクの作業をずっと見守ってくれていた相棒が、後ろから声をかけてくれた。
(作業中ずっとボクは「うぁー」だの「むー」だの唸っていたから、眺めていると面白かったかもしれない…
振り返って眺めた相棒の表情も、どこかすっきりとして見える。
責任感の強い彼のことだ。
顔を出せない己への苛立ちとか、口にこそしないが、きっとそういうものがあったろう。
「お疲れさん、だったね」
ボクは相棒に向き直り、にっと笑った。
その後、これからよろしくの意味と、
此処に集う皆の笑顔のひとつひとつが、紫陽花の花のようになりますようにという願いを込めて
エントランスをひとしきり、掃き掃除。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:59 │
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「トワちーん!」
夜、部屋に遊びに来てくれたのは、紫陽花会館で元気№1の座に君臨するシェリ子だった。
「おぅ、旅行に行ってたんだって?おかえり。楽しかったかい?」
ボクは笑って、彼女を部屋に迎え入れた。
冷たい麦茶を出してあげるやいなや、彼女はテーブルの上に土産を置き、旅行中の出来事を文字通りのマシンガントークで展開し始めた。
正直、驚かなかったといえばウソになるけれど、
旅行がすごく楽しかったこと、
それをボクに伝えようと必死なのが可愛くて、
ボクはニコニコと笑って相槌を打ち、話を聞き続けて、夜は更ける。
話が一段落したところで、時計を見ると良い時間を指していた。
「さて、明日からまたガッコだぜ。かったるいけどなー」
「ホントにねーっ。それじゃ、ボクはそろそろ帰ろうかなっ」
そう言って、ぴょんと立ち上がり、シェリ子は手を振って帰って行った。
彼女はいつも明るくて元気いっぱい。
帰って行く彼女の後ろ姿を見ながら、
なんとなく、シェリ子のことを、野原を駆けるうさぎみたいだなぁ、と思った。
posted by 渡月・トワヤ
at 21:32:15 │
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ゴロゴロゴロゴロ…
アスファルトの歩道を、コロのついたキャリーバックを引きずって歩く。
今度の連休、また地元に戻っていたボクは
今、こうしてまた見慣れていた町並みを歩いている。
帰ってきたって感じがする。
エントランスにある紫陽花の大きな葉が建物の端から覗いていて、
まるでボクに「おかえり」と言っているかのように、そよ風に揺れていた。
もう陽はすっかり沈み、気温も秋そのもの。
あっ、やべぇ、冷蔵庫には何にもないや。
そのことに気づいたボクは、とりあえずバッグを引きずったまま、コンビニに寄ることに。
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短い滞在期間で荷物もそこまで多くなかったから、
その分、バッグへは友だちへの土産を詰め込めた。
干物や、特産の海産物のパウダーを使っているらしいパイ、
それから前回好評を博した、白餡のドラ焼きなど。
部屋で鞄を広げて、それらをテーブルに並べ、
そのほかの荷物も然るべき場所へ戻して、鞄をクローゼットに仕舞う。
ふぃぃ…
一息ついて、風呂に湯を張る間に、コーヒーを沸かした。
食事して、湯を浴びたら、結社の皆に土産を配りに行こうかな…
あぁ!
皆も出かけてるかもしれんのか!
そういうことを一切考えていなかった己に少々苦笑いし、
沸いたばかりのコーヒーを啜り、
とりあえず、新しく仕入れた本をぱらぱらっとめくる。
静かな秋の夜だった。
posted by 渡月・トワヤ
at 16:00:00 │
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K市、海を見渡せるカフェにて。
「ごめんっ、待った?」
頬杖をつき、行き交う大型の貨物船を眺めていると、背後から懐かしい声がした。
振り返ると、半年前に別れた時とまったく変わっていない人懐こい笑顔が揺れる。
「あんまり待ってねぇからダイジョブだよ」
にっと笑って、向かいの椅子を勧める。
この場所を指定したのはボクだ。
海が、見たかったから。
「ね、トワちゃんの新しいガッコってどんなとこなほ?」
注文を済ませると早速、テーブルから身を乗り出すようにして、訊いてきた。
ボクはふふっと笑って「手紙に書いたとおりさ」とアイスカフェオレを一口。
「もうー」
口を尖らせ軽くボクをねめつけてから「相変わらずだなぁ」と笑って椅子に深く沈んだ。
だって、良い仲間が出来た、とか…
そんなの言うの、恥ずかしいじゃないか。
それから2時間ほどを、ボクらはこのカフェで過ごした。
帰りがけ、旧友はボクを見、
「トワちゃん、良い顔して笑うようになったね!」
って、嬉しそうに、笑って言った。
…やっぱり、あいつにゃ、バレバレらしい。
posted by 渡月・トワヤ
at 18:20:08 │
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連日の一夜漬けが祟ったのか、
今日は体調がすぐれない。
ちょっと無理して、朝から出かけちゃったからなぁ…
午後、帰宅して、
少し、頭痛と、眩暈と。
思う間もなく、バタンキュー。
気づいたら、18時。
3時間ぐらい寝ていた計算だ。
明日から留守にするし、冷蔵庫に物を入れておきたくなかったから、
ほとんど空っぽだし。
うーん。
シノんとこにでも「突撃隣の晩ごはーん」をしようかなぁ!