posted by 渡月・トワヤ
at 05:00:53 │
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──はっ、と目が覚めた。
窓の外はすでにうっすらと明るくなっていたけれど、ケータイを手繰り寄せれば、まだ起きるには早い時間で。
ボクはふぅーっと長い息を吐き出して、腕で目を覆う。
夢を見たんだ。
嬉しくて、だからこそちょっと切なくて。
それを思い出したら、ボクの瞼がじわっと熱を持ち、鼻の頭がツンとした。
もう少しだけ、眠ろう。
願わくは、あの夢の続きを。
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posted by 渡月・トワヤ
at 00:00:27 │
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寮の先輩が誘ってくれたので、
去年と同様、タイムカプセル埋めに参加することに!
先輩にお土産設定の件をご指摘いただいたので、微修正。
(出発日 4/26 8:30)
(背後より白銀寮の方たちへ)
いつもお世話になっています。
お誘い、ありがとうございました。
擦り合せる時間はあまりありませんので、ひとまず仮プレアップしました。
まだまだ修正可能ですよー!
どうぞよろしくお願いしますね♪
白銀寮】の皆と参加。
(1)タイムカプセルを作って埋める
裕也サンの指人形の精密さとかわいらしさに今年も目を細める。
「こっ、これは…大地さんでは?!うわぁ、超カワイイ!」
ストラップパーツを縫い付けてケータイに着けたら、
きっと世界に一つの、ご利益満載のお守り……
けれど声にはならなかったのはオトメゴコロ?
裕也サンに彼との仲の良さを冷やかされたら赤面し、あわあわ。
指人形は涙を飲んで諦めて、自分のカプセル作り。
小さな瓶に綿を敷きつめたら、
桜貝とチューリップの球根をひとつ。
浜辺の思い出とその時の変わらない想いとを、そっと閉じ込めよう。
<ここにお土産設定文章>
==========
お土産設定込で300文字です。
posted by 渡月・トワヤ
at 14:40:54 │
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陽射しはうららか。
開け放した窓から滑り込み、頬をそっと撫でる風は涼しくて心地よい。
短大に通うようになって、20日あまりが経つ。
ようやく見慣れてきた教室からの景色。
桜はあっという間に散ってしまったけれど、代わりに蘇芳やハナミズキが盛りを迎えた。
キャンパス、あるいは通学路の中途にある民家の庭には、芝桜の白やピンク、ムスカリの濃い紫が美しく咲き誇っていて目を楽しませてくれる。
花は花。
誰かの目を楽しませるために美しいのではなくて、
どんな名前で呼ばれようとも、その美しさが変わることはない。
花のように。
ボクも、そんなひとになれたら、いいなと思う。
posted by 渡月・トワヤ
at 15:56:45 │
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小さなビンが、手許に送られてきた。
それは一年前に皆で埋めにいった、タイムカプセルだった。
封を開けると、マスキングテープでデコった豆アルバムが入っていて。
青空と舞い散る桜のはなびらをバックに一緒にカプセルを埋めにでかけた先輩たちの笑顔の写真は、ボクが撮ったんだっけ。
あれから、いつの間にか1年。
今は、
このビンを埋めたころが、
随分と、
遠い、遠い、日々のような気がしている。
posted by 渡月・トワヤ
at 16:22:49 │
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201号室のベッド。
怪我もすっかり良くなっていたボクは(貧乏性ゆえ)動き回りたくてしょうがなかったけれど、彼がお見舞いに来てくれたのが嬉しくて、ごろごろとベッドに寝転がったまま話をしていた。
「心の兄貴の弟だからさ、『心の兄弟よー』って言ったんだけどなぁ」
言葉足らずが祟って。
そのせいで「にーちゃん」と呼ばれちまったと、大げさに肩を竦めてみせる。確かにオトコマエだって言われることはたまにあるけれど、これでもれっきとした女子なんだ。
彼は、ボクの話にくすくすと笑いながら
「ゆっくり休めよ。な、トワヤ兄さん」
なんて言う始末。明らかに面白がってる・・・。
「エイプリルフールはとっくに終わったっつーの!」
ボクはがばっと跳ね起きて、ツッコミ一閃。
「あー、はいはい。そう興奮しないの」
傷口が開くぞ、と彼はボクの両肩に手を回してそっと横たわらせる。生命賛歌のおかげで傷口もきれいに塞がっているけれど……まぁ、いいか。と素直に甘えることにする。
彼はベッド脇に腰を下ろし、大きくて温かい手のひらで、ボクの頭をそっと撫でた。
そのまま手のひらを滑らせて頬に添えると深い呼吸を一度。そのまましばらくボクを見つめる。
刹那、その瞳の奥で揺れた色に、ボクは僅かに目を瞠った。
もしかしたら、ボクが思っているよりも、ずっと。
そしてそれは、ボクの想いと同じなのかもしれなくて。
そう思い至ると、申し訳なさ半分、嬉しい気持ち半分。
いや…不謹慎なのは、わかってるけれど、やっぱり、ちょっと嬉しいのが勝ってるかも。
「今日はずっと傍にいるからな」
柔らかく、陽だまりのように微笑んだ彼。
そこに込められた想いを、ひとつもとりこぼすことなどないように、ボクは彼をじぃっと見つめた。
……ありがとう。
「うん。今日はもう、だいちの傍でおとなしくしてるよ」
だから、だいじょうぶだよ。
ふわっと微笑んで、空いた方の彼の手を取り、指を絡めた。
繋いだ手も、心も。
なんて、あったかいんだろう。
まるで、陽だまりでそよと吹く新緑の風と一緒にお昼寝してるみたい。
彼が言葉にしなかった、言葉を超えた想いを。
ボクは本当にちゃんと、理解ってあげられているだろうかと考える。
自分の心は自分にしかわからないように、
相手の心は相手のものだから、
解ったつもりで実際は違っていることも多いけれど、
それでもやっぱり、一番大切な人のことぐらいは、ちゃんといつも理解っていてあげたいなぁと思うんだ。