posted by 渡月・トワヤ
at 21:42:47 │
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神戸に、フェンリルが現れた。それも、抗体化しているらしい。という噂がボクらの間を駆け抜けた。
銀誓館学園、全国各地への一斉襲撃は、そのための隠れ蓑にすぎなかったということ。
まったく予想できなかったか、と言われれば、半分ぐらいはそんな気もしていたけれど…まぁ、後からならどうとでも言えるよな。
とりあえず、目の前のことから、ひとつずつ確実に。
(とりあえず、センターは無事終わらせた!)
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フェンリルと聞くとボクは去年の2月に行った、ヴャウォヴィエジャの森のことを自動的に思い出してしまう。
──なにか…
……ボクは頭を振って、その思考を頭から締め出した。終わったことは終わったこと。前を見据えて歩いていこう。
一足先に彼は神戸へと向かった。
「みんなの活路を開いてくるぜ」
なんてことを笑いながら言って。
相変わらずカッコイイけれど、心配してないと言えばうそになる。
JCして日が浅い彼は今、少しだけツイてない。なのに彼は自分の身を呈することを厭わないから。
出来ることなら今すぐ、傍に行きたい。共に闘いたい。
けれどボクは、ボクが決めたやるべきことをやってからじゃないと神戸へは向かえないから。
悶々とする心は、握り飯をじゃんじゃん拵える情熱に昇華する!
梅、おかか、昆布、鮭。
ちゃんとした塩を使った塩むすびも、いくつか。
「おにぎりは愛情で握るの。だから美味しいのよ」って、母も言ってたし。
寮の仲間たちの顔を一人一人思い浮かべながら、米粒をつぶさないほどの力で、きゅっきゅっきゅっ。
しかし数多く作っていると、だんだん飽きてくるので、変わり種も用意することにした。まぁ、ちょっとした遊び心だ。
天ぷらを今から揚げるのはちょいと面倒だしそも冷蔵庫にはエビがなかったので天むすは諦めて、豚の細切れを使った生姜焼きを作って、具にした。
粒山椒がピリっと効いたちりめんも、渋いチョイスだけれど結構美味くてボクは好きだ。
よし、時間だ。
ボクは大皿に握り飯を山ほど盛り付けてラップをかけると、神戸へと向かった。
結果は、ひとまず完全勝利。
逃げたブリュンヒルデの行方や目的は気になるところではあるけれど、欲張らず、ひとつひとつを確実に。
寮に戻ると、先輩が握り飯の山を見つめ、食べたそうにしている。
「たくさん作ったのだし、たぁんとお食べー♪」
ボクは握り飯をふるまいはじめる。
先輩が一つ手に取ると、横からほかの先輩も「豚の生姜焼きのが美味そう!」と手を伸ばしてくれた。ボクは胸がふっと熱くなる。
皆がこうしてまた、ここに集えたことももちろん嬉しかった。
けれどボクは、それよりもっと。
誰かにこうして自分の作ったものを食べてもらうことが本当に好きなんだって思い知る。
美味い飯は元気の素。
それは、決して自分が食べる飯に限ったことじゃないんだなぁ。
自分が作った飯が誰かの笑顔に変わることでもまた、ボクは元気になれるんだ。
だって、美味しいカオって、すっごく幸せそうなカオだもの。
それをボクの作る飯が手助けしているのなら、こんなに満たされることってないよ。
ボクはもう一度、心の中で自分の将来の夢を確認する。
胸にあふれる喜び。
やっぱり、それが天職なのだろうと思う。
posted by 渡月・トワヤ
at 17:00:22 │
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──残すところ、あと一日となった。
まぁ、やるだけのことはやってきたのだし、自分を信じるしかない。
うん、ボクならやれる。ともう一度自分に言い聞かせて。
終了後に会場からぞろぞろと出ていく人たちは、白い息を吐きながら早くも散り散りに。ほとんど知らない者どうしなのだから、まぁ、会話など(できる心境でもないだろうし)当たり前といえば当たり前なのだけれど。
今日はことさら、風が強い。
会場から吐き出された人たちの波から少し後れをとるためにボクは立ち止まり、空を見上げた。
色の抜けた青。
千切れた厚い雲が流れていく。
冷たい空気に晒されて、あっという間に、鼻の頭が冷たくなっちまってた。
ふと鼻をくすぐるコーヒーの香りに、ボクは顔を上げる。
寒いときにはやっぱり、温かいものを飲みたくなるのが人情ってモンで。
ボクの視界の先にはチェーンのコーヒーショップ。
ボクはふらりと立ち寄った。
温かいコーヒーを飲んだら、寮に帰ろう。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:25:10 │
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泣いても笑っても、あと2日。
どうしてだかセンターの当日は大雪などで交通網が乱れる…毎年のようにそういうニュースを見ている気がするから、明日は早めに寝て、早めの出発をしようと思っている。
時間に追い立てられて焦るのは嫌いだし。
高3になってしばらくはぼんやりしていたけれど、夏を前に(遅ればせながら)受験生の実感を持ったボクは、ゴールのあまりの遠さに眩暈を覚えたものだった。この長い期間、ボクは駆け続けることが果たしてできるのだろうか、って不安になったりもした。
今だから言えるけれど、やっぱり何度か息切れもしたし、「もう、だめだ」って弱気になってその場にうずくまってしまいそうになったりもした。
けれど、どれだけ牛歩だったとしても歩みを止めることをせずにすんだのは、手を取り、支えてくれた人がいたからに他ならなくて。
彼の存在の在り難さは、どれだけ言葉を尽くしてみても表せない。
いつも心にあなたへの感謝を抱いて、ベストを尽くしてくるよ。
それが、その応援に対する、一番の恩返しだと思うから。
posted by 渡月・トワヤ
at 01:16:43 │
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今日から新学期。
あと3か月足らずで高校卒業、かぁ…。
それはすなわち、ボクが鎌倉で暮らすようになって3年経つということでもある。
そんなことを考えたところで、なんだか実感はわかないや。
今日の分の勉強を終わらせたボクは食堂でミルクティを淹れてきて、久しぶりに音楽を聴くことにした。
最近、音楽をまったく聴いてなかったことを思い出したのだ。
今イヤホンから流れてくるのは、大好きなアーティストの一番新しい(と言っても1年ぐらい前にリリースされた)アルバムに収録されている一曲。
話は変わるが、香りの記憶があるのは有名だと思う。
たとえば樟脳の匂いは、おばあちゃん家のたんすの記憶、とか。
そういう、いつもは思い出すこともないほど小さな記憶の断片が、香りによって瞬時に、そして鮮やかに甦ることってあると思う。
それは音楽でも同じようなことが言えるんじゃないだろうか。
特にボクは、その時々の流行とは一切関係なく、気に入った音楽を飽きるまで(飽きないものも多いけれど)エンドレスリピートで聴いてしまうので、結果、その時期にはそれしか聴いていない、ということもままある。そして、特に時期を同じくして強く感じていた感情なども、その曲とともに記憶の奥深くに織り込まれてしまうらしく、曲によっては、そのころの感情が突然、ぐわっと蘇ったりする。
そうやって唐突に甦る感情は大きくうねる荒波のようにも感じられ、色抜けているぶん、妙な具合にボクを揺さぶるのだ。
今日、なんとなく聴きたくなった曲は、一時期バカみたいに繰り返し聴いていたものだった。だって、お気に入りのアーティストの最新アルバムだったんだものな!
うゎぁ、懐かしいなぁ!
そんな小さな感動さえ覚えるほどぱったりと聴かなくなっていたことに、今更ながら思い至る。まぁ、いろいろ理由はあるけれど、あまりにも聴きすぎて食傷気味だったことも否めない。
流れてくメロディと共にぷかりと浮かんできたのは、記憶、それからそのころの想いの残滓。
確かにあのころ、こんな風なことを思ったり考えたりしていたよなぁ・・・
現在の想いとはかなりの温度差があるそれは、ボクを少ししんみりさせる。
でも、そうやって思い、悩み、手にした考え方は、間違いなく今のボクを形作る血肉となっていることもちゃんと理解ってる。
何一つ、無駄はないんだね。
ボクは目を閉じた。
やわらかくやさしい声は変わらず、メロディに乗ってボクの心に沁みこんでいく。
ミルクティの入ったカップを両手で包むとじんわりした温かさが伝わってきた。
冬の空に浮かんでいる十六夜の月が、カーテンのすきまから覗いている。
あの夜から、もう数えきれないほど何度も満ち欠けを繰り返してきた月。
──そうか、もう数えきれないほどになったんだなぁ。
過ぎてきた半年は、長かったようで短くて、満ち足りた日々。
それでも変わらず、今もなおボクの中に、満ち満ちる。
posted by 渡月・トワヤ
at 08:30:55 │
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原初の吸血鬼、闇の右腕アドルフ。
異形、ルルモード。
運命予報士の存在を知った彼らが銀誓館学園へ乗り込んでくることが、運命予報士の手によって予報された。
そしてそれは同時に、自らの命がそいつらの手に落ちる予報だった。
自分の死を視るなど。
その恐怖や絶望を、ボクらは本当の意味で解るはずもないけれど。
予報された運命は、書き換えることができる。
今までだってそうして何度も依頼をこなしてきたんだ。
同じように。
ボクらができることを、やるまでだ。
(1/10 8:30出発)
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●行動選択
(1)『闇の右腕』アドルフを狙う
●リアルタイムシナリオプレイング
【白銀寮】で行動
・心情
なんとしてもここを守り抜くよ!
・戦闘
最後衛に位置取り、魔弾の射手で自己強化
アビリティは積極的に使用
仲間との声かけは密に。連携を取り炎の魔弾奥義で援護射撃
視野は常に広くとる
リリスの魅了に屈しかけたら
恋人の顔を強く思い浮かべる
「だいちが居れば、ボクは大丈夫だ!」
魅了された仲間は、すぐさま浄化サイクロンで引き戻すよ
「碧き風、浄き風。科戸の大王、ボクに力を!」
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以上で188文字。
プレイング200文字って、キツい…