posted by 渡月・トワヤ
at 16:09:15 │
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教室で「鎌倉の、鎌倉による、カマクライベント(?)」のチラシを見た次の日だった。
寮の先輩がまさにそのイベントに「みんなで一緒にでかけないか?」とお誘いをかけてくれたのだった。
ボクは考えるより先に、「ハイ!」と挙手していた。
その前に後期中間考査があったりするけれど、普段からちゃんと勉強しているし大丈夫!(鼻息荒く)
主催者の子がサンタになって、皆にプレゼントをくれるというのも、ちょっと楽しみだったりする。
もっともっと、寮のみんなと仲良くなりたいボクには、願ってもないチャンス。
カマクラの中で、みんなで何をしようかなぁ。
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posted by 渡月・トワヤ
at 14:13:34 │
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師走に入ってからというもの、ますます時間があっという間に過ぎていくような気がしている。陽が暮れるのが早いから、相対的に一日が早く終わるように感じられるのかもしれない。
世情を反映してか、街のクリスマスイルミネーションはいつもより控えめで、郵便局で見かける年賀状の広告も、目の前をするりと上滑りする感じ。ちっとも頭に入ってこない。
実はさっき、12月も上旬が過ぎ去ろうとしているのに気づいて「ひぃ」と小さく叫んだのは内緒だ。
先日、彼とデートしたけれど、それ以外には別段変わり映えしない毎日で。
寮と学校と図書館と、時折塾とを行き来する。
そんな受験生には、カレンダーを見ている余裕(元気)はあまりないのだ。
それでも12月も中旬。
学園内には、どこかしらふわふわした空気が漂っていたみたいだ。
ボクがうっかりぼんやりしているあいだに、抜かりない人たちの手によるクリスマスパーティのお誘いチラシが所せましと貼り付けてあり、ボクは目を瞠った。
というかそこまできて初めて、「え?あ、もうすぐクリスマスだっけ?」と考えるような始末。ということは、もうすぐボクの誕生日も来るわけで。
…17歳もあと2週間足らずかぁ。いろいろなことがあったけれど、終わりよければなんとやら。いい一年だったよな。
なんとはなしの感慨を持ちつつ、一枚のチラシに目を留めた。
主催者の名は、同じ寮に住む子だった。
校庭でカマクラ(もどき)を作り、その中で楽しむというもの。
先日、だいちにデートに連れてってもらったばっかりだから、さすがにこれにも連れてってくれなんてワガママは言えないなぁ。
他にもオルゴール作りなんてのもあって、う~ん、そそられるんだけれど。
でも「受験生だろ」って怒られちゃうかもね。
ボクはチラシの前で小さな溜息をひとつつくと、苦笑いした。
クリスマスは来年だってくるのだし、彼と一緒に過ごせるのならば、本当は、おでかけだろうと寮で過ごすのだろうと結局はボクにとっては同じことなのだ。彼が傍に居てくれるということが、ボクには一番大切なことなのだから。
一緒にお出かけするのももちろん楽しいけれど、部屋でグロギ(っぽいブドウジュース)を作って、ケーキでも一緒に食べ、「メリークリスマス」と微笑みあう。それだけですごく贅沢な時間に思える。
そんな光景をちょっと想像するだけでも、充分に胸が温まるのが、なによりの証拠。
……おっといけない。顔がニヤついちゃってるぜ。(キリッ
下校する段になり、校門前で耳にしたきな臭い事件。
どうやら、来週の日曜日には、"おしごと"が待っているらしい。
ボクがシルフィードである以上できるだけ参加するつもりではあるけれど(如何せん背後事情が)今ひとつハッキリしないところもあって、ボクは落ち着かなくなる。
無理なんてしちゃいけないのは判っているけれど、なんだかもどかしくて。
つむじ風が吹き抜ける。
この調子じゃ、もうすぐ雪が降るかもしれないなぁ。
ボクは一度空を仰いでからマフラーに鼻まで埋めると、図書館に向かって歩き出す。
posted by 渡月・トワヤ
at 08:30:00 │
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【12/ 9 出発】
「花火見に行こうぜー!」
ノックしてドアを開け、顔をひょっこりと覗かせたボクは彼にチラシをじゃーんと広げてみせる。皆で鍋をつつき、季節外れの花火を愛でる会。
「冬に花火ってのもアリかもな」
彼も二つ返事で応じてくれた。
いつか一緒に花火を見れたらいいな──。
そんなことを夢見ていたから(どーせオトメだよ!)
一緒に行ってくれて、嬉しい。
何より、久しぶりのデートだしな!
ビルの屋上。
ガラス張りの天井。
きっと星空も近くに感じられるはず。
受験勉強の息抜きー!
うんと楽しんでこよう♪
(獅子守・大地さん背後さまへ)
仮プレイングを拝見しました。ありがとうございます。
少しあわせるかたちで、仮プレイングを手直ししました。
(12/9 0時頃→ 12/9 13時頃)
__________
同行者:獅子守・大地さん(b30011)
呼び名は「だいち」
●鍋
ボクが持参した食材は、柚子がしっかり効いてて酸味の少ないポン酢。
味覚がオコサマだから、すっぱいの苦手なんだよ!
隣に座るだいちに「ね、葛とって」なんて。
たまには甘えてみてもいいよな?
皆で食べるとずっと美味しく感じられて箸が進むね♪
●花火
打ち上げられる花火に、わぁと小さくはしゃぎながら
「綺麗だな!」と笑う。
だいちと一緒に花火が見れてたことがすごく嬉しくて。
やさしくキスされて、恥ずかしくなる。
どんな顔をしたらいいんだろう。
だいちの顔がまともに見られないよ。
でも。
この幸せがずっと続いてほしいから。
「これからも傍にいてな」
彼にだけ聞こえるように囁く。
__________
以上で300文字になりました。
posted by 渡月・トワヤ
at 17:08:11 │
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ほんの些細な会話のなかで、時折
あ。
と思うことがある。
誰でもそうだと思うのだけれど、
想いを言葉にすることは、とても難しい。
思ったことはわりとすぐに口に出すボクだって、そうだ。
時が満ちるのを待つようにボクの胸でじぃっと息を潜めているさまざまな想いを言葉にするには、ボクの語彙は少なすぎて。
考えていることの半分も出せていないと思う。
たとえばそれは、ボクが「こうだったらいいな」なんて思うこと。
ボクのそんな夢想を知るはずもない彼が「こうしたい」と言ってくれることがあって、そんな時、ボクらは互いに繋がっているんだな、と思う。
あるいは、ボクが上手に言葉にできなくて、少し悲しくなっちゃうとき。
彼はボクのズレた言葉たちをそっと受け止めたうえで「俺はこう思うよ」と話してくれる。
彼がそうして言葉にしてくれたものは、ボクが迷わせてしまった想いの本来の居場所と等しくて。
所詮、ボクらは他人同士だから、全部同じワケなどない。
けれど、出逢って間もないころからそういうことがたびたびあった。
それは、ボクが望んでいたことと、彼が望んでくれていたものが似ていたからだと思う。
あ。
ほら、また。
(ボクもそう思ってたよ)
ボクが言葉にする前に彼の口から紡がれた、同じ言葉。
こころのうちがわを擽られたみたいになったボクは、
ただただ嬉しくて、はにかんでしまうばかり。
posted by 渡月・トワヤ
at 15:44:29 │
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何の予定もない日曜日。
まぁ、受験生の身で予定がどうのと言うのがそもそもの間違いだと言われると身も蓋もないのだけれど。
「やっぱりね、メリハリって大事だと思うわけよ!」
声を大にしつつも、入っていない予定についてはどうしようもないし、いまさら何か、たとえば図書館に行くというのもあんまりなので、ボクは諦めて自室で机に向かい、問題集を解いている。
大きなマグカップには湯気を立てているカフェオレがたっぷりと。
くゆらせる香の煙は時折ゆらりと揺れ、柑橘の香りを部屋に漂わせている。
ふと、視線を床に落としたボクは、あぁ、と独りごちる。
夏には思いもしなかったこと。
冬は夕暮れが早くって学校から帰ってくるころには部屋はもう真っ暗だけれど、こんな午後には太陽の光は長く、部屋の奥まで届くのだということさえ忘れていた。
ぽてりと床に座っているはちみつ色の陽だまりに目をこらすと、淡い虹がその周辺にいくつも散っていることに気づく。窓辺に吊るしたサンキャッチャーが投げてよこす光が、キラリとボクの目を射た。
夏にはパキッとした虹を作ったサンキャッチャー。
対して、今そこから生まれるのはあまりにも淡すぎて、ともすれば見落としてしまいそうな虹。
だけど、だからこそボクは、この季節のお陽様こそがサンキャッチャーには相応しいんじゃないかなぁと思えた。
すぐには気づけないほどの儚さだからこそ。
床に落ちていた丸い虹の粒を見つけたときボクは、空に架かる虹を見つけたときとおんなじように、こころがほわっとした幸福に包まれた感覚を覚えたから。
夕食まではまだまだあるけれど、今日予定していた勉強の分をそれまでには済ませると決める。『間違わないようゆっくりと確実に』をモットーに。
よし、集中、集中。
少し冷めたカフェオレを一口すするとボクは再び机に向き直り、問題をひとつずつクリアしていく。その分だけゴールに近づいているんだって確信できるから、もう少しだけ、ボクはがんばれるよ。
いつの間にか燃え尽きた香。
けれど、部屋にはすっきりとした柑橘の香りがうっすらと漂い続けた。