posted by 渡月・トワヤ
at 01:08:29 │
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出会いがあれば、別れもある。
それは当然のことだって、判ってる。
ちゃんと、たくさんの、あふれるぐらいの感謝を伝えられたかな。
ボクが知らなかったボクの表情を、たくさん写してくれたひと。
もう会えない、とボクは思いたくないだけ。
もっともっと、って思っていた。
心にぽっかり、穴が開いちゃったみたい。
だけどきっと、こんな風に思うのはボクのワガママだから、くしゃくしゃポイだ。
ちゃんとあのとき、笑顔で「お元気で」って言えたっけ。
(コーヒー飲んでるアイコンを描いてもらったときで)胸がいっぱいだったから、あの時伝えたのがなんなのか、しっかりとは覚えていないのだけれど。
もう会えないと思いたくないから、さよならは言わなかった。
それで良かったよね。
月のきれいなこんな晩は、特に思うでもなく思い返しちゃう。
(追記は背後"だけ"が出張っています。暴れたりはしていませんが、ご注意くださいね)
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うちのトワヤがたいへんお世話になっていた絵師様が先日、TWでの活動を休止されました。
とても繊細で美しい色使いや豊かな表現力、キラキラした光を感じる絵。
ひとつひとつのお仕事は、どれも丁寧で且つ迅速、
私たちへの真摯な対応に、どれだけ安心感を与えてくださったことでしょうか。
本当に大好きでした。
自身の依頼をしているときもそうでない時も
あの方の絵を見ているだけでも、とても幸せな気持ちをいただいたものです。
これからも、もっとたくさんの表情や思い出をお願いしたいなと思っていたので、今回の活動休止は本当に残念でなりませんが、きっといろいろと事情もおありでしょうし、ファンとしては笑顔で応援するしかないわけですよね。
FLぐらいは届けられるのだろう、なんてちょっとお気楽に考えていたので、送られなくなるなんて盲点・・・こんなことなら、もうちょっとちゃんと、今までのお礼なども伝えたかったな。(あぁ、ワタシのバカ。)
…コホン。
(ごめんなさい、名前は伏せさせていただきますね)さま、
今まで本当にありがとうございました。またご縁があることを願うばかりです。
見てくださる可能性は皆無、さりとて他に伝える術も見当たらず、こうしてトワヤの日記を借りる形で管をまいてみました(?)
お目汚し失礼いたしました。
さて、背後は背後らしく、再び静かに影に潜むことにいたしましょうか。
それでは、おやすみなさいませ(ごそごそと影にもぐりこむ)
posted by 渡月・トワヤ
at 00:07:14 │
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ジハード救出作戦から戻ってきた彼が手渡してくれた小さな包み。
解いてみれば、四角い缶が顔を覗かせた。ちらりと見えたのは”Darjeeling”の文字。ダージリンの紅茶?
「コーヒーばかりじゃ、胃を悪くしそうだから」
たまにはこっちも飲んでみてくれ。そう言って彼はボクの頭に ぽむ と手を置く。
彼の思いやりが嬉しくて、ボクは顔をふわりと綻ばせ、ありがとうを言った。
おやすみを言って部屋に戻り、ボクは缶を眺めた。ご当地っぽい柄が可愛いし、全部飲んじゃったら缶は小物入れにリサイクルもいいな。
さて、本場の紅茶!
ボクはさっそくいただくことにして、缶を手に食堂へと降りる。
──しゅんしゅん
コンロ脇に立ったまま文庫本を開いていたボクの耳に薬缶から威勢よく噴き出す湯気の音が聞こえてきた。もう少し待って、火を止める。
紅茶を淹れる際は、ぐらぐら沸かした湯を使う。湯に含まれる空気が多ければ多いほど紅茶は美味しくなるのだそうで、小さな気泡が出るぐらいでは生ぬるいのだ(本当はぬるいワケがないので間違っても指を突っ込んだりしてはいけない)
まぁるいポットに、高さをつけて勢いよく湯を注ぎいれ、茶葉を躍らせる。これも、美味しい紅茶のためには大事な作業。
4~5分蒸らしたら、いよいよ完成。
茶漉しを使いながらカップに注いだ。
「あれ?」
カップを覗き込んで、ボクは思わず声を出す。
確かに茶葉そのものを見たときも、あれ?と思ったんだ。
缶から取り出した茶葉は、普段使う紅茶のそれのように茶色く拠れておらず、日本茶の葉みたいな色、その上けっこう葉の原型が留められていたからだ。さすがに乾燥させているから柔らかくはなかったけれど。
それで不思議に思って缶をもう一度確かめると、小さく"Green tea"と印刷されていたので、ボクはなるほどね、と納得した。紅茶も日本茶も烏龍茶なんかも(品種の違いなどはあるだろうけれど)同じ茶葉だって聞いたことがあるもん。醗酵させるかしないかで違ってくるのだとか。試したことは今までなかったけれど、これがうわさに聞くダージリンの緑茶…ん、緑茶?
…この茶の色って。
ボクがしばらくカップを眺めていたのは、注いだ紅茶がまるで白湯のように透き通った色だったからだ。角度を変えればようやくうっすらとグリーンがかった水色が判別できるぐらいで。
ためしに鼻をカップに近づけてみれば、確かに香りはダージリンのそれだった、間違いはないし、品質もよさそう。
味の想像がまったくつかないボクは、まだ立ちのぼる湯気に「ふぅ。」と息を吹きかけて、恐る恐る一口啜ってみる。
紅茶特有の渋みはほとんど感じられなかった。
けれど。
喉の奥から次第に立ち上ってくるのは、あの淡い色からは想像ができないほどの、まさに芳香と呼ぶに相応しい強くてフレッシュな香り。
さぁっと鼻腔を抜けていく。それはまるで初夏の草原に渡る風のようなさわやかさ。
ボクの中を駆け抜けた香風で、なんとなく心まで軽やかになったような気がした。
このお茶は彼が言うとおり、胃にもやさしいんだろうけど、ボクのこころにもとてもやさしいみたいだ。
それはさながら彼のやさしさや思いやりのように感じられて。
ボクはしんと冷えた食堂で心も体もほかほかさせていたんだ。
posted by 渡月・トワヤ
at 07:30:38 │
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吐いた息が、ほゎっと白くまぁるくなった。
空気はパッキリと張りつめている。
昇り始めた太陽がちょうど厚い雲に隠れ光芒を四方へ伸ばしているさまは、神々しくさえある。
街路樹の枝はだいぶ寂しくなっていて、散った葉っぱが、時折つむじ風に舞っている。
もうすっかり冬。
まぁ、11月も下旬なのだから、当然といえば当然か。
冬は大好きだ。
夜明け前の凍るような風のにおい。
しんしんと降る雪。
冴え冴えとした星の瞬きがあふれる夜。
シチューみたいにじっくり煮込んだ料理が美味しくて、
ホットミルクには蜂蜜と生姜を入れたくなる。
ぐるぐる巻きのマフラー。
繋いだ手のぬくもりは、ひときわ鮮やかになる季節。
誕生日がクリスマスと近いこと。
小さいころは、プレゼントもなぁなぁにされてしまってちょっぴり不服だったけれど、それも今となっては、クリスマス一色に飾りつけられた街が自分の誕生日も一緒に祝ってくれているような気分になれるので、逆にわくわくするようになった。
こっそり、嬉しさも倍増。
…さて、それはそうと。
今年の年末年始は、どう過ごそうかなぁ・・・(受験でそれどころじゃない気もするけれど息抜きも大事だよね、と)
posted by 渡月・トワヤ
at 01:07:23 │
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甘酸っぱい薔薇の香りが部屋じゅうに漂う。
最近、アロマキャンドルばかり使っていたから、今日は久しぶりにインセンスを焚いた。
お香専門店で買い求めた薔薇のお香は、やはり、とても上質なものだったみたいだ。火をつけた瞬間から煙たさは一切感じられず、さりとて香りにも押し付けがましさはみじんも感じられない。
入手した日に一度使った時、あまりに鮮明な薔薇の香りがなんだかデイリーユースにはもったいなくて大事に使おうと決めた。
今日は、特別な日ではないけれど、心が凪いでいるから。
特別なお香を、使ってもいい日。
(と今決めた。つまるところ、気分しだいというヤツだ。)
──カンボジア。
今まで、特に関心を持ったこともない国。
たしか、カンボジアはカボチャの原産国だとか。
日本に初めてカボチャが持ち込まれた際「これはなんていうものか?」と尋ねた日本人に対し、何のすれ違いか「カンボジア」と答えたのが外国人で、それが日本人の耳には「かぼちゃ」と聞えたことから、この野菜がカボチャと呼ばれるようになったと、そういうどうでもいい、真偽も定かでない知識しか持ち合わせていない自分に、今更ながら呆れてしまう。
そもそも、地理は得意な教科ではないのだ。威張っても仕方がないのだけれど。
カンボジアがどこのあたりに位置するのか、えぇと東南アジア、ぐらい……?というおおざっぱさ。
自分のバカさ加減には、泣けてきちゃうぜ。
まぁ、泣いてても何も始まらないので、本当に泣きはしないけれどな。
それに知らないということは、これから知ることができるということだから、決して悪いことじゃないよ、うん。
彼は今、何をしてるのかなぁ。
そもそも日本との時差って、どれぐらいなのだろうか?
そういう素朴な疑問から、カンボジアについての無知さを思い知ったボクだったけれども、さっさと気分を切り替えて、友達から譲り受けたパームトップを起動し「カンボジア」と検索をかける。
ざんぎり頭を叩いて聞こえる文明開化の音よ、バンザイ。
さっと表示された検索結果に目を通しつつ、ボクはモクレンの形を模したカップに口をつける。
カフェオレは程よい温さになっていた。
今日もコーヒーは美味い。それだけで、元気はでてくるもの。
手ごろなサイトを開き、文字を目で追う。
そこで思いがけない文字列を見つけてボクは「うへぇ!」と思わず変な声を上げた。
自分の出身地、それも都市名がデカデカと書いてあったのだ。
まさかこんなところで出合えるなんて、とカンボジアに対してちょっとだけ湧きあがる親近感を胸に秘め、ボクは画面をスクロールさせた。
UTCは+7とある。日本との時差は2時間か。
彼が居る場所も、夜。
今頃休んでいるのだろうか。
それとも夜を徹して行軍しているのだろうか。
こうしてボクが馳せる想いが、少しでも彼に届けばいいと思う。うぅん、きっと届いている。
彼の力に変わるなら、ボクはいくらでも想いを飛ばせるし、彼もそれを知っているはずだ。
ボクは窓辺に歩み寄り、カーテンを少し開いた。
今夜はあいにくの雨だった。
けれど、しとしとと振り続ける雨だって、ボクの想いを撃ち落とすことはできない。
大丈夫だよ、あなたならやれる。
ボクはそう信じているから。
硝子越し、星の見えない空を見上げて、ボクはにっこりとほほ笑んだ。
posted by 渡月・トワヤ
at 00:07:24 │
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夜、コーヒーを飲むのは(寝付けなくなるから)本当はよろしくないことなのだけれど、もう少し起きていたい気分だったし、明日は学校も休みだから、たまにはいいよね。
…なんて、誰にするでもない言い訳をしつつ、階段を下りているボク。
ボクは、食堂に下りてきた。コーヒーを淹れるために。
今日は甘い香りで酸味の少ないモカにしようと決める。
胃のためのミルクは必須。
それから、この豆に良く合うこっくりとした甘みのハチミツも入れることにした。
よしよし、ほっこり度(ヒーリング度とも言う)アップ。
自室に戻ると、最初は本を読むつもりでいたのにどういうわけだか、「どうせだしあと2、3ページだけでも先に進んでおこうかな」と参考書を再び開いていた。
一応、今日の予定としていたところは全部終わらせていたから、それで良かったんだけれど、なんと珍しいことに「今日はもう少しだけガンバろうか…」などと殊勝な気持ちが生まれていたせいだ。
その理由はなんとなく、わからないでもない。
決してオカルト的な意味合いではなく、すぐ傍に彼がいて頬杖をついて微笑み、ボクの勉強を見ていてくれているような気がしていたのだ。そのためかはわからないけれど「なんだかここはもうひとつ、頑張っておいたほうがいいぞ」とボクの心の中の誰か、いわゆる野生の勘とでも言うものがしきりに訴えてくるのだ。
あぁ、はいはいわかりましたよ…。
ちゃんとやっちょるよ。
勉強、頑張っちょるけぇねー!(心の叫び。遠いあなたに届けVer.)
不思議だけれどこんな風に、なんとなくだけれど、離れていても彼の存在を近くに感じられるときが最近増えたように思う。そして、彼も同じように、ふとボクの気配を感じ「よし、頑張ろう」と思ってくれていたらいいな、なんて考えている。
そんな風に感じられるのはきっと、相手の存在をいつも自分の心に住まわせているからじゃないかなぁって思うから。
あれは、ボクらが付き合う前の出来事だ。彼がなんのてらいもなく口にした言葉。それはボクがずっと思い描いてきた理想だった。
理想を口にするほど気恥ずかしいものもない。なにしろ(惹かれあってはいただろうけど)恋人でもない相手にそんな話、下手をうてばドン引きされるだけ。ましてやそんなディープな話題に触れられるほどの気丈さもあの頃のボクにはなくて。だから彼にすらその理想を話したことなどなかった。
にも関わらず自分の想いが彼の言葉として滑り出てきたのだ。驚くなというほうが無理な話だろう。でもだからこそ「この人となら、本当にそうなれるかもしれない」と感じられたのだった。
そして「そうなるかもしれない」というボクの予感は違うことなく、今もまさにその通りの道筋を辿っていると確信にも似た気持ちをボクは抱いている。
ただ、あえてそのことを彼に確認したりするような野暮なことはしないから、それがボクの思い込みという可能性だって否定はできないけれど、まぁ、その時はその時だ。
ボクの気持ちに変わりはないのだし、逆に言えば、彼に聞かずとも、きっとそうだろうと確信できることこそが、今回のことについて言えば、本質なのかもしれないのだし。
物理的な距離など、関係ない。
離れていても、一人だと感じない。
ずっと傍に居るって。
そう想いあえるあなたと出逢えたことが、ボクにとっては何よりの幸福だ。
さて、あと1問解いたら、今日の勉強は本当におしまい。
少しだけやさしい本を読んで、あなたの無事を祈りながら眠ることにしよう。