posted by 渡月・トワヤ
at 17:13:44 │
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手元に届いた一枚の写真。
彼と以前出掛けた鬼灯市での1コマを写してもらったものだ。
手を、
繋いでもらえるなんて思ってなかったんだ。
だから、すごく嬉しくて、どきどきして
──なんだか、赦されたような気がして。
この写真は、大事に写真立てにいれて、机に飾った。
勉強の合間に何度もその写真を眺めては、頬を緩めてしまうボク。
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posted by 渡月・トワヤ
at 22:27:52 │
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まんまるお月さまだけが、何も言わずに見守っている。
今年の旧暦八月十五日(中秋の名月)はちょうど満月に重なる。
海辺の丘でお月見しませんかというイベントのお誘いがあり、ボクは彼と出かけることにした。
今年の浴衣の着納め。
鮮やかな黄色の帯は、夜目にも鮮やかだ。
当日は天気も上々。月明かりは煌々とあまねく地上を照らしている。
同行していた人たちの輪からそっと離れたボクたちは、月明かりに導かれるように散歩にでた。雪駄と下駄の、土を踏むゆったりとした音だけが耳に届く。
ほどなくボクらは見晴らしの良い丘へとたどり着いた。どちらからともなく寄り添って、風のない静かな海を見下ろす。
波に揺れる月光の帯へとボクは指を向け「月の道みたいだね」と隣に立つ彼にささやいた。彼も「ホントだな」と頷く。
繋いだ指から伝わる熱は、彼のやさしく温かい心そのものみたいでいとおしくて。
ボクの顔が赤いのはきっと月光が上手く隠してくれているはず。
視線を海原から彼に移すと、目が合った。
もう、それだけで胸がいっぱいになる。
なんの言葉も見つけられずボクは、自分が彼といることでこんなにも幸せを感じているのだと、せめてその何分の一かでも伝わってくれたら、と微笑みかけた。
彼と観る景色は、いつだってなんだってボクにとっては特別だし、
これからも、ともに月を見上げる機会は幾度となくあるだろう。
けれど、今日の月の美しさは、今日だけのもの。
ボクは彼からそっと視線を外すと、この風景を瞳に焼きつけていた。
規則正しく寄せては返す波の音の合間を縫うようにボクの名を呼ぶ低くて柔らかい声は、どこかしら力強くもあり、ボクの耳には心地よく響く。
ボクもだから、自然と柔らかな表情になって、「ん?」と首を傾げゆっくりと彼を見上げ──
予想だにしていなかったこと。
少し驚いて、目を瞠る。
ふと潮騒が遠くなる感覚。
唇が触れあう瞬間、
ボクは目をそっと閉じた。
ふわりと頬を撫でたのは風、
あるいは吐息。
早鐘のような鼓動、
絡め合ったままの指。
それが、
今のこの瞬間の
ボクの世界のすべて。
そっと交わされたくちづけを、空高く浮かんだお月さまが柔らかく照らし続けていた。
posted by 渡月・トワヤ
at 18:20:06 │
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試験も無事に終わり、答案が返された。
かけてくれた応援になんとか報いることができたと
ほっと胸をなでおろす週末の学校帰り。
ボクはとある雑貨屋へと立ち寄った。
もうすぐお友達の誕生日だから、贈り物をしたくって。
彼女はボクとまったくタイプが違っていて、女の子らしい(というとちょっと失礼な感じかも)人だ。おっとりしてて、可愛いものやきれいなものが好きだし、実際そういうものに囲まれているのが何よりも似合う女性。
昔近所に住んでいた、ピアノを弾くのが上手でやさしいお姉さんに、ちょっと雰囲気が似ているかもしれない。
1歳しか違わないのに、この違いはなに…!(ガクガク
ちらりと聞いた話では彼女は最近、ちいさな森の中にレストランを開いたんだとか。
彼女のことだから、きっとハーブなんかもいろいろと使った料理やお菓子を作るんじゃないかなぁ。
もしかしたら、レストランの周りは、ちょっとしたバラ園になるかもしれない。
甘いお菓子の香りに誘われて、蝶々や、リス、野ウサギ、シカなども集まってきそうなイメージ。
ボクはまだ見てもいないのにそんな風に思いをめぐらし、そういえばもうすぐ彼女のお誕生日だったと思い出したのだ。ならば、開店祝いも兼ねて何か贈り物をしたら喜んでくれるんじゃないかという結論に達し、今この店にいるというワケ。
そういうテイストの店を選んだのもあり、品揃えは彼女のイメージとほぼ重なる。
…やっぱエプロンかなぁ。
料理=エプロン、という安直な発想から、ひとまずキッチングッズがおいてあるコーナーへ。
陳列してあるエプロンを次から次に取り出して彼女のイメージと重なるかどうか、確かめる。間違っても自分にあてがったりはしない。それぐらいは自覚している。
(近頃、若干服装はおとなし目になったものの)店内に居るほかのお客さんとは明らかに雰囲気の違うボクに声をかけあぐねている店員さんたちの様子が視界の端にちらちらと映る。
が、気にしては負けだ。
それに、ある程度ほうっておいてもらったほうが自分のペースで選べるので、実際ボクは助かっている。
そのうち取り出したエプロンにボクは「おっ」と手を止める。真っ白で、厚手でありながら柔らかい上質な布。レースがふんだんに配されたエプロンは、まさに彼女のイメージだ。
けれど。
残念なことに実用性には欠けている感じ。
それじゃあ意味がないんだ。彼女が似合うのは、可愛いだけのエプロンじゃない。
ボクは少し肩を落としながら、その白いエプロンを元あったところに戻した。
うーん。
エプロンは、やめよう。
自分が望むようなエプロンには巡り合えず、ボクは店内をぐるり徘徊しはじめた。
…ん?
そのうちボクが足を止めたのは、おしゃれなスコップやプランタが置かれたガーデングッズのコーナーだった。
ボクが花についてちょっとだけ詳しくなれたのは、彼女の影響が大きい。
ボクは見て楽しむだけだけれど、彼女は育てる楽しみを持っていて、いつかの引越しの手伝いをしたときに、彼女の荷物にいくつもの鉢植えがあったことを思い出した。
あ、これいいかも!
ぱっと目を引いたのは、白い革製の手袋だった。
それはガーデニング用の手袋で、こういった皮製のものならバラのトゲだってへっちゃらだ。ボクの脳裏にバラのお世話をする彼女の映像が浮かぶ。
パイピングと手首に縫い付けてあるリボンが同色で誂えてあって、実用的には見えないほど、デザインも可愛らしい。
リボンの色違いで4種類ほど並んでるうちの青を迷わず選び取って、とりあえずボクは自分の手にはめ、手を握ったり開いたりしてみた。案外やわらかくて、指の動きを妨げない。うん、これはいいぞ。
「──着け心地はいかがですか?」
ボクがあまりに何度も手をにぎにぎしていたからだろう、店員さんが声をかけてきた。ボクははっと我に返り顔を上げ「えっ、あ、えぇと。考えてた以上にやわらかくて、つい…」とにぎにぎしていた言い訳を聞かれてもいないのにしている。
「そうなんです。柔らかい革を使って女性用に作られたものなんですよ。だいぶ細身でデザイン的にもおすすめなんですよ」
ふわりと微笑んでそう話す店員さんの言を受け、もう一度手に取った手袋に視線を落とす。
言われてみれば、ホームセンターとかで目にするようなガーデニンググローブは無骨な印象(「森の男!」ってイメージ)だ。それに比べるとデザインも凝っているし、だいぶスタイリッシュ。
今手に持ってる白と青の配色も清潔感あふれる彼女にはぴったりだと思った。だからこそ最初に手に取ったともいえるけれど。
「よし、これ、ください!」
なんだか気合が入っちゃって、ちょっと大きい声が出る。
対応してくれた店員さんは、ちょっとだけ目を瞠って、それからくすっと笑い、レジへとボクを促した。
紫とオレンジの淡いグラデーションに羊雲が広がる空の下。
少し欠けた月が、寮までの道を歩くボクの後ろからついてくる。
(気に入ってくれるといいなぁ。)
ボクは少し、にまっとしてしまうから、慌てて頬をぐっと抑えた。
贈りものって、贈る方にとっても、なんだか魔法みたいなところがあるよね。
しあわせな気分を半分こにできるんだから。
posted by 渡月・トワヤ
at 11:59:26 │
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今日の18時まで、
とりあえず、走り抜けてやる。
その後は、ちょっとへにょりとしたいなぁ。
posted by 渡月・トワヤ
at 08:30:00 │
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── ぶはっ(いろいろ思うところあって窒息寸前だったようだ)
9/12出発。
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だいち(b30011)と参加です
浴衣を着用します。
落ち着いた浅黄の地に、川を舞う蝶の柄。
帯は鮮やかな黄色。
髪の毛は無造作にアップ
【散歩】
月明かりをたよりにふたりでそぞろ歩き。
月の光はとても明るくて、でもちょっとひんやりするね。
だからそのぶん、つないだ指から伝わる体温が温かくて、心がじんわりする。
「…あ、月までの道だ」
ささやいて
凪ぐ海原に青白く伸びる月光の帯を指さし、
彼にそっと身を寄せて、
目が合ったらはにかんで。
だいちが隣で笑っていてくれるなら
もう何も要らないとさえ思えてしまう。
胸がいっぱいで瞳が潤んできてどうしようもなく、
ボクは目を瞠って月を仰ぐ。
(おみやげ指定文章18文字)
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以上293文字です。
13日のAM1時ぐらいまでなら対応できると思いますので、
何かあれば、ご連絡をお願いします。