posted by 渡月・トワヤ
at 16:21:39 │
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昨夜吹いた春疾風。
夜、一人の部屋で聞くあの風の音はなかなか心がざわつくものだ。
しかし、その風が雨雲だけは遠く押しやってくれたようで、今日は穏やかな花曇りの日曜日。
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ボクは部屋の窓を開け放つ。
今、部屋へ吹き込む風はやわらかく暖かい。昨夜のアレはなんだったのだ?と誰とはなしに訊きたくなるほどで。
窓から見える雲はゆったりと流れ、時折陽の光が、サンキャッチャー越しに床に揺れる。
ボクは、というと、明日出かける予定の、桜の下に埋めるタイムカプセルイベントの準備をしていた。
(それこそおもちゃみたいな)てのひらサイズのインスタントカメラや、カラフルなペン、マスキングテープなんかをキャンバス地のトートへ入れて、ひとまず準備OK!
コーヒーも飲み終わったことだし、散歩にでも行こうかなぁ。
よし、と立ち上がって、カップを手早く片付けた。
ふらふらとあてもなく散歩道。
少し前まで桜が花盛りだったけれど、今はもうハナミズキのシーズンを迎えている。
ハナミズキなら、ふちがピンクの白い花 ── 本当は花ではなく総苞と呼ばれる部分なのだけれど ── がボクは好きだ。
散歩には、花事典を持参するようにしている。公園や軒先の花で、気になったものはすぐに調べられるように。
そして時間やスペースがあれば手帳を開き、スケッチしたりするのが、今のボクの楽しみのひとつ。
今は公園の藤棚の下に居る。
淡い紫が煙るような藤の花の下にあるベンチでぼんやりとしていたら、ふと視線の端っこに赤いものが映った。
不思議に思って視線を移すと、まるで赤い風呂敷がふわりと道に広げられてるような一角がある。
いやしかし、まさかあんな真っ赤な風呂敷などあるだろうか。そもそも、あんなところに広げる理由などない。
なんなのだろうか?あれは。
ボクは好奇心を抑えることもなく、その一角へ足を向けた。
はたしてそれは、昨夜の春嵐でだいぶ揺さぶられたのだろう、きれいに落とされてしまった椿の花たちだった。
椿は冬のイメージが強かったけれど、この春先までガンバっていたんだなぁ…。
ボクはしばらく、足元に広がる椿のじゅうたんを眺めていた。
椿の花のなんと潔いことか、と、ボクははっとする。
posted by 渡月・トワヤ
at 20:58:36 │
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but try to enjoy the rain!
本格的に、春の雨。
咲き始めの花蘇芳の鮮やかなピンクは雨に煙り、
ローダンセの花びらは、雨粒を抱えて、すこし俯きぎみ。
陽射しがないと、まだ少し、肌寒く感じちゃうけれど、
雨の中たたずむ花は、どれも晴れの日とは違う美しさがある。
日暮れの時間が遅くなってきて、夕空を眺めるのにはこの季節は最適だし、
もう少しちゃんと夜になったらなったで、星空から春の大三角形と木星を探すのも楽しそうなんだけれども、今日の屋上では、それは叶わない。
だから今日は、図書館で借りていた本の読破に終始することにした。
(もちろん、今日の授業の復習はバッチリだよ!)
外面は黒いこうもり傘。
しかし、内側には青空が一面に広がる、お気に入りの傘をくるくると回しながら、コーヒーショップまでちょいとお出かけ。
読書の相棒に、テイクアウトしたカプチーノ。
コーヒーは好きで良く飲むけれど、ラテのしっかりした泡は残念ながら自分じゃ立てられない。
クリーマーも出回ってるけれど、買うまでにはいまだ至っておらず。
カフェオレやミルクティで充分満足しちゃってるのが、購入に至らない大きな理由なんだけれど、ただ、飲んだあとにできる白いひげがたまには恋しくなるので(?)、そういう時はこうして、ショップのお世話になることにしている。
部屋に帰ると、ぶるんと小さく身震った。部屋に連れ帰った雨の匂いもふるい落とすように。
でもこれじゃまるで、雨に濡れたワンコみたいだな。
ボクは少し可笑しく思えて、小さく笑う。
もともと白銀寮は静かな場所に建てられている。
けれども、しとしとと降る雨のカーテンが、外界の音を遮っているみたいで、今日はますます、静かさに磨きがかかっている。
うぅむ。読書には最適な日だよね!
そういえば、新しい寮生が入ってきたんだって。
ボクとほぼ同期になるのかなぁ。
あとで、ボクも雑談室に顔を出そうっと。
posted by 渡月・トワヤ
at 16:42:05 │
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新学期になって、早10日が過ぎた。
ボクは、ラッキーなことに(?) キャンパスは去年と同じ神楽山。
おかげで道に迷うこともなく、のんびりと登下校できている。
寮生活も気づけば1ヶ月がすぎ、新しい暮らしにも、なんとなく慣れてきた、かな。
最近の下校時の楽しみは、この季節ならではのお花見三昧。
寮が、わりあいのどかな場所にあるからだろうか。以前住まっていた場所に比べると自然が多く残っていて、風も健やか。
新緑は目に眩しく、この季節はまさに百花繚乱。
ボクの好きな木蓮は早々に散ってしまったけれども、風に散る桜のはなびらはひらひらとボクの周囲を軽やかに舞う。
足元に目を向ければ、庭の隅にスイセンやシバザクラ、ムスカリの群生。
それぞれが思い思いにぐんと背筋を伸ばして、花を咲かせている。
道端にはたんぽぽ。
どの花も、記憶の色を思い出しながら、
ボクの心にとどまるものは、ひとつもないけれど。
ボクは目を閉じて大きく息を吸い込んだ。
春の空気いっぱいを、胸に詰め込んだら瞼を開いて。
ようやく傾き始めた陽の光は、目の前の道を淡いオレンジに輝かせてくれるから。
大きな歩幅で歩きはじめる。
いつまでも立ち止まっていてはいけないんだ。
たとえこの身が引き裂かれるような痛みを感じていようとも、ボクが血の涙を流していようとも。
どうか誰も気づかないで。
振り向いてくれなくて、いい。
ボクの心は決まっているのだから、それでいい。
きみはいつまでも、ボクのたいせつなひと。
だから。
祈りにも似た願いは、
小さくつぶやいて、
風に攫われるように
空高く飛ばして、
そしていつかきっと。
きらきらと輝く虹雲となれ。
posted by 渡月・トワヤ
at 08:30:28 │
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寮のみんなと仲良くなりたくて。
夜桜&星空&デザートピッツァの贅沢イベントに参加することにしたよ!
──背後より──
14日出発の仮プレイングです。
出発まで間がありますから、他の方たちとすりあわせて行けたら良いな、と思います。
どうぞ、よろしくお願いしますね。
仮の仮:4/12 22時
修 正:4/13
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【白銀寮】の皆と一緒に
皆で一緒に、ピザを焼くお手伝い。
ナッツを散らすと、ちょっと歯ごたえも変わって楽しいかもね。
「あ、洋ナシもマストだろう!」
実が柔らかいから、皮は丁寧に素早く剥こう。
薄くそぎ切りにしたら、飾り付けは清音サンにお願いしたいな。
焼きあがるまでは、桜を眺めたり
星空を見上げようか。
「じゃーん、星座盤も持ってきたんだぜぃ」
北斗七星が天高く昇るのは、春の証なんだってさ。
わ、おいしそうな匂い。
花の香りや春風と相まって…これが幸せの香り?
へへ、なんちゃって!
皆で食べるときには、淹れてきた紅茶をサービングするよ。
(口調補正)
年上は、名前+サンで呼びます
同学年以下は、名前の呼び捨てです
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以上、295文字。
posted by 渡月・トワヤ
at 14:22:25 │
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白銀寮の屋上。
昨日の雨が嘘のように、今日は朝から晴れわたった空。
両手を組んで、うーんと背伸び。
太陽の光だけが、ただ眩しくて、きらきらと目を焼き付ける。
痛いぐらいだ。
手すりに載せた手の甲に、額を押し付けてボクはぎゅっと目を閉じた。
瞼の裏に、ひかりの残像。
背中には、陽光のぬくもり。
髪や頬に、涼やかな風は何度も触れては通り過ぎる。
さらさらという
耳に届く音は
葉を戦がせる風の音
あるいはこれが。
流れる時間の音。
Fairytale gone bad.
あの空は、果たして何色なのだろう?