posted by 渡月・トワヤ
at 00:46:47 │
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どうしようもなく、歯車がかみ合わない感じの、こういう日もある。
なんだか空回りしてるような、すべて裏目に出るような。
たぶん、ボクを取り巻く環境には、ボクが思うほどの変化はなくて、
ボクの心のありようが、反映されているだけのこと。
あぁ、メタメタ。
…明日は明日の風が吹けばいいな。
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posted by 渡月・トワヤ
at 14:47:02 │
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「卒業おめでとさーん☆」
ボクはクラッカーを鳴らして卒業を祝う。
「おぅ、サンキュな」
圭にーさんは笑う。その笑顔に、若干憂いを含んでいるような、そうでもないような。
「どうしたんすか?もう少し晴れ晴れとしてても良いものを」
ボクが不思議に思って訊ねると
「晴れ晴れとしてるさ。進学も就職もしない希望溢れる未来が待ってるんだから…な」
大仰に涙をぬぐう振りをする。
…デリケートな問題だったんだ。
先のフェンリル依頼から仲良くしてもらってるけれど、圭にーさんは卒業するし、接点らしい接点もないし、徐々にフェイドアウトかなぁ…。
ボクは、それを少し寂しく思う。
年も性別も違うけれど、なんだか圭にーさんとはウマが合う気がするから、もっと仲良くなりたいなーって思うんだ。
ない接点は、作ればいい。
ボクは、ふと思い出したことを口にする。
「そういやぁ、嫉妬だ…」
その単語を聞いた瞬間、明らかに彼の顔色が変わった。
「お、おい、渡月。それを何処で聞いてきた…!?」
驚いたのはボクの方だ。
「へっ…?いや…あのその」
その剣幕にしどろもどろになったボクの腕を引き寄せ、圭にーさんは声を潜めた。
「まぁ、なんだ。ちょっと人のいないところへいこうじゃないか」
「…ちょ!?え…いや、ちょ…何するんすか……ぎやあーーーー!」
校庭に、ボクの断末魔の叫びが響いたとかいないとか。(大げさ
posted by 渡月・トワヤ
at 15:50:13 │
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試験勉強は、大方当初の予定通りに進んでいる。
ボクも、やればできるってことだな。
予定していたところまでを無事に済ませると、ボクは「うーん」と大きく伸びをした。
朝から机にかじりついていたので、少しは身体を動かさないと、ガチガチになっちまう。
ボクは財布とケータイ、手帳を持って、白銀寮をでた。
今日はコートでなく、パーカーを羽織ってきたけれど、正解だったな。
昨日までの冷え込みがまた嘘のように、今日は一日、春の陽気だからだ。
こういうの、三寒四温って、言うんだよね。
向かう先は、紫陽花会館。
少しだけ、荷物の整理をしておこうっと。
posted by 渡月・トワヤ
at 20:30:09 │
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夕食後、自室にて。
机に向かいノートを写していると、ケータイが鳴った。
着信音で家族からの電話だということは判ったので、ノートに視線を落としたままで電話に出る。
「はい、もしもし?」
── あー、もしもし、姉ちゃん?俺
「……」
── 姉ちゃん、聞こえちょるー?
通話終了ボタン、ポチっとな。
ボクは再び、ノートを写し取る作業に戻った。
再度ケータイがボクを呼ぶ。
── 姉ちゃん!酷くね?何で切るほ?!
ボクは勉強の手を休め、背伸びをしながら
「オレオレ詐欺かと思ったんやもん」
ボクはけたけたと笑う。
電話をかけてきたのは、弟だった。
可愛さ余ってなんとやら、ついついおちょくってしまう。
電話の向こうでは、彼が盛大なため息をついているのが聞こえた。
── ディスプレイに名前出るやろう?
「出るけど見てねぇし。"俺"じゃなくて名前言うのが常識やんか。で、何の用なん?」
彼は、ボクが銀誓館に編入してからもわりとまめに連絡をくれていたので、今回の電話もさほど珍しいことではない。
── あのさー実はさー…
ところが、普段より奥歯に物が詰まったような物言いをする。
「言いにくいことなら、また今度にしてくれん?これでもボク、忙しいんやけど」
まだ写しきれていないノートを一瞥し、シャーペンをカチカチとノックしては出てきた芯をぎゅっと押し込むことを繰り返した。
すると、彼は少し声を潜めて
── この前、俺、変なヤツに遭っちゃって。そんで俺もなんか変で。
変なヤツ?
手の動きが止まる。
「そりゃ、アンタが大概変なのは、知ってるケドさ」
ボクはくすくす笑った。
── なっ…ひでェな。いや、まぁでも、そういうんじゃなくて……
── ………
彼が遭遇した変なヤツと、彼に起こった変化のあらましを聞き、ボクの表情から笑みが消える。
そして、すぐに父さんにだけ話せ、と言い電話を切った。
ボクは大きくため息をつく。
ボクに一番に打ち明けてくれたことは、彼にとって不幸中の幸いだったと言えるだろう。
しかしまさか…
でも、ありえないことではない。
この能力が血に因るものなのかどうかボクは知らないけれど、実際、父からボクへと、能力は繋がったのだ。弟や妹にだって、その可能性がないとは言い切れない。
それにしても……
無事でいてくれて、よかった。
ボクは内心、ほっとする。
あとは、もう大丈夫だろう。きっと、父がうまくやってくれる。
アイツもこのガッコに来るのかなぁ…来るんだろうなぁ。
「……ああ、面倒くせぇな」
ボクは口の中で悪態をつく。反して口元は少し緩んでしまうのだけれど。
気を取り直してカフェオレを一口啜り、ボクは再び、目前のノートと向き合うのだった。
(背後より)
と言うわけで、弟が編入しました。
近々このブログも「渡月・トワヤの隠れ家」から「渡月家の秘密基地」に拡張工事がなされるかもしれません(?
posted by 渡月・トワヤ
at 06:30:09 │
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目が覚めると、何事もなかったように文字が読めるようになっていた。
まるで、昨日までの1週間が、夢だったかのようだ。
まぁ、夢かも…だなんて、おめでたいことばかりも言ってられない。
来週の頭から、後期の期末テストが始まる。
今日からスパートをかけなくては、とうてい間に合わないだろう。
ボクが偽身符に頼っていた間の授業のノートは、恭一が快く貸してくれることになった。本当に、彼には助けられっぱなし。どれだけ感謝してもしたりない。
今夜はノートを写し、明日は復習を兼ねて清書、日曜は問題集…と頭の中でスケジュールを組む。
あとで、スケジュール帳に書き留めておこう。
ふと、机の上に置いたままにしていた手紙に目が留まる。
あ…!
それは、遠征から帰ってきてすぐくらいに受け取った手紙だった。
当然、読めないので、誰が送ってくれたものかもわからなくて、とりあえず忘れないように机の上においておいたのだ。
差出人は圭にーさんだった。
彼も遠征で一緒してたから、ボクと同じ症状でこの1週間を過ごしていたはず。
とすれば、まぁ、返事がかけない理由も判ってもらえるとは思うけれど。
とりあえず、試験勉強の前に返事を書くことにする。
待つのは割りと平気だけれど、人を待たせるのは好かんもの。
(待ってくれてるかどうかは、別問題だけれどね!)